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30話「まさかの復活!!脱ヌカミソード!!」

女刑事・薫の活躍により(というか、彼女の美貌に惑わされたショーベルキンと勇者ミナミンのアホさ加減により)あっさり確保されてしまった、魔界の四大悪魔伯爵三人。

果たして世界は平和になった……のか?




母親「うっ……こ……ここは……?」


女神「あ、気付きましたか、お母様!」


母親「私は……確かあの派手でイカれた、嫁が来そうにもない悪魔の魔法を防いでいて……。(ガバッと起き上がり)あの独身バカ悪魔、どうしたんだいッ?ミナミンはっ?ミナミンは無事なのっ?……アイタタタタ。」


女神「無理しないでください!私が白魔法で応急治療しましたが、けっこう重症だと思います。きちんとそこの病院で、お医者様に看てもらった方がいいですよ。それから安心して、お母様。悪い悪魔たちは警察が逮捕していきました。ミナミンも無事です。」


母親「そうかい、どうにか場は治まったみたいだね。あんたが治療してくれたんだね、アルテシアちゃん。ありがとよ。……ん?ミナミンと魔王さんは、噴水でジャバジャバと何をしているんだい?」


女神「ああ……戦いの中で、諸事情により聖剣エクスカリバーを池ポチャしまして…。探している最中なのです。」



一方。

沈んでいるはずの聖剣エクスカリバーを探すべく、池の底をザブザブとさらう、勇者ミナミンと魔王ピイチャン。

池の中の金魚、大迷惑。



魔王「ああもう!小便小僧が粉々に砕けて、探し辛いったらねぇっス!勇者さ~ん。そっちあったっスか~?」


勇者「(┘`口´;)┘ ねぇよ!!どこに沈んだんだ!!」


魔王「'`,、(T∀T)'`,、 瓦礫が邪魔で見つかりゃしねぇっス~!!」


勇者「つか、もう剣いらなくね?悪魔どももいなくなったんだし、平和がコンコンチキ(?)じゃねぇかよ!このままこの池に、ヌカミソード封印でよくね?……そうだ!!『伝説の戦い(笑)で果てた聖剣ヌカミソード、ここに眠る!』とか書いて看板作って立てとこう!!ご近所の名所になること間違いなし!!んでもって、ここに屋台作って、『勇者まんじゅう』を売る!!うを~俺様、アッタマいい~!!(何か素晴らしいことを思いついた的表情)」


女神「ヽ(#゜Д゜)ノ┌┛ガッ∑(ノ`Д´)ノ   いいわけないでしょうッ!!!キリキリと探しなさいッ!!それから、ヌカミソードじゃなくて、エ・ク・ス・カ・リ・バーですっっっっ!!!」


母親「何だい。この池の底にエクスカリバーが沈んでいるのかい?私が出してやるよ。ミナミン、魔王さん。まずはこの金魚ちゃんたちを別の入れ物に避難させておくれ。」



ミナミンとピイチャンは、病院からバケツを2個を借りてきて、1個目のバケツを使ってせっせと金魚たちをすくい集め、もう一つのバケツにまとめて入れておく。



母親「よし、準備完了みたいだね。ちょっと全員どいておいで。そうそう。もっと離れて。そのぐらいでいいかね。……よし、いくよ。すうううぅぅぅぅ~~~(大きく息を吸って~~)ふんぬぅゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ!!!!!!!!」



ミナミンの母ちゃんは、爆裂鼻息で池の水も瓦礫も全て吹き飛ばした!!!

激しい水柱が立ち、続いて天空高く瓦礫が舞い上がる!!

空っぽになった池の中央に、深々と地面に突き刺さっている聖剣エクスカリバーが現れた!

かあちゃんは柄に手をかけ、剣を引き抜き、天に掲げる。

エクスカリバーの刃が、いつの間にか西に傾いた太陽の光を浴びて、ばら色の光を放った!

ピッカァァァァァァ~。☆・゜゜・*:.。..。.:*・



魔王「(*'д'* ) おおおおお~~~。シャイニ~ング!ぱちぱちぱち。(拍手)」


女神「・:*:・(〃▽〃 )・:*:・ お母様、素敵~!何だかアーサー王物語の、ひと場面みたい!」


勇者「アーサー王というよりは、俺様には『我が生涯に一片の悔いなし』ポーズに見えるが。それから、アーサー王は、そんな鼻息凄くねぇですから!!セイバーちゃんに謝れ!」


母親「私が持っていても仕方ないんだよ。この剣は勇者直系の血筋を引いた者が使わないと、効果を発揮できないように作られた魔法剣なんだ。ほれ、ミナミン。あんたがしっかり持っていなさい。(ミナミンに剣を渡す)」


勇者「え゛~何それ、そのメンドクサイ設定~。いらね~この剣、重いし、ヌカミソ臭いしぃ~。……ん?た……大変だぞ、アル!!」


女神「(゜△゜;) えっ?どうしたんですかっ?まさか、刃こぼれでも…?(聖剣に近づく)…………あああああああっ!!ヌカミソ臭がっ!ヌカミソ臭がしないっ!!」


勇者「しばらく水に浸かっていたからな。浸けおき洗いと同じ効果がもたらされたのだ!!」


女神「・゜・(ノ∀`)・゜・ 良かったっ!これでもう、透明なビニール袋に入れて持ち歩かなくても良くなったのですね!」


魔王「いやぁ、良かった!めでたしめでたしっスね!!」


勇者「そうとも!あとは…………(魔王ピイチャンのしっぽをガッと掴む)コイツで貴様のしっぽを斬りおとせば、一件落着じゃねぇか!!!(悪鬼の形相)」


魔王「Σ( ̄ロ ̄lll) えええええええええええええええええええ!!!!!!!!!??????」




母ちゃんの活躍で、無事に、しかもヌカミソ臭まで落ちて、見事復活を果たした聖剣エクスカリバー!!

しかし、勇者ミナミンはこれを使って、明らかに今までミナミンよりも遥かに役にたっている魔王ピイチャンの、魔力の源であるしっぽを斬りおとすつもりらしい!

酷いぞ、ミナミン!!あんまりだミナミン!!

真の悪はむしろお前の方だ、ミナミン!!

魔王ピイチャンの運命はどうなるっ?



続くっ。

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