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29話「救世主登場!!有難うワンレン美女刑事!!」

ハルーナちゃんことゴンタ君(本名)に余計な呪文を唱えさせて時間を稼ぐという、勇者ミナミンの行き当たりばったり感アリアリな作戦は見事に功を奏した!

ゴンタ君の強力呪文が発動する前に、人間界の警察が到着し、魔界の四大悪魔伯爵と、勇者ミナミン・魔王ピイチャン・女神アルテシアを取り囲む!!

果たして、これで助かった……のかッ?




小便金魚「警察がナンボのもんじゃい!!ギャラリーも警察も勇者軍団も、まとめてブッ飛ばせば我輩的には何の問題もないのだ!!ふはははは!!」


ゴンタ君「そうよ!!あたしたち三人が力を合わせれば、圧勝なんだからねッ!!ノープロブレム!!」


エガオン「え~三人~?それボクも、もしかして数に入ってるの~?めんどくさいな~。あら~コーラなくなっちゃった~。」


小便金魚「こら、エガちゃん!!コーラの缶をポイ捨てするんじゃありません!!ゴミ箱に入れなさい!!あ・それからちゃんと缶のとこに分別して捨てるんですよ!!ビンのとこに入れちゃダメですよ!!(お母さん口調)」


女神「(:.;゜;Д;゜;.) はうううう!!どうしましょうっ。この人たち三人の合体技が来たら、きっと警察が束になっても敵わないです~!!」



あの山のフドウのようなミナミンの母ちゃんすら倒すような連中である!!

警察だけでは対応しきれない!!

このままでは、人数が増えた分だけ、被害を受ける対象も増えただけになってしまう!!



――――だが、その時……



奇跡が……

奇跡が起こったのである……!!!!!



女刑事・薫「(凛々しく銃を構えて)全員、手をあげなさいッ!!」


小便金魚「ガ━(゜Д゜;)━ ン !!! お……お……お……おおおおおおおお!!!(雄叫び)」


勇者「美人女デカ、キタ━━☆゜・*:。.(゜∀゜)゜・*:..:☆━━━!!」



そう……

パトカーから降りてきたのは若くて美人の女刑事だったッ!!

警官隊を束ねていたのは、どうやら彼女のようだ!!

デキる女が着てます的ブランドビジネススーツに身を包み、髪型はもちろん黒髪ワンレンストレート!!

いかにもテレビドラマにでも出てきそうな女刑事の典型的スタイルッ!!



女刑事・薫「手をあげなさいっ!さもなくば撃つわよッ!!」


小便金魚「*:.。☆.:+。.(∩*゜▽゜)∩.。☆+..。.:*  ハイッ!!おおせのままにッ!手なんかもう、いくらでも上げちゃいますからッ!!ばんざーいッッッッ!!!」


勇者「\(o>∇<o)/ つかもう、撃って!!俺様のハートをズギューンと撃ち抜いてッ!!(同じく万歳)」


女神とハルーナちゃん「………………。(すごぉく冷たい目で、小便金魚とミナミンを見ている)」


笑顔ン「w( ̄△ ̄;)w  んも~。金ちゃんってば、ほんと、コスプレに弱いんだからぁ~。(コーラの空き缶を持て余しつつ)」


魔王「ん~。俺は三次元の女には、あまり興味ないっス~。」


女刑事・薫「でっ?あなたたち、どうしてこんな騒ぎになったのッ?」


小便金魚「ハイッ!!それは、我輩が悪いのでありますッ!!先に呪文をぶっ放したのは我輩でありますッ!!是非、逮捕して欲しいでありますッ!!(自首)」


勇者「抜けがけとは汚ねぇぞ、小便金魚め!!女刑事さまッ!俺様も逮捕してしてくださいッ!!俺様の瞳をタイホしてくださいッ!!!」


女神「すいませ~ん!小便金魚さんの言うことは本当です!!彼が襲ってこなければ、私たちがこんな騒ぎを起こすことはありませんでした!むしろ、魔王さんや、そこに倒れているミナミンのお母さんは、小便金魚さんの火炎魔法を防いで、病院に延焼するのを防いでいたと思います!周囲に目撃者がいます!ここにいるみんなに確かめてくださって結構です、女刑事さん!!」


勇者「∑(#`皿´ノ)ノ てめぇ、アル!!余計なことを!!あ・そうだ、ほら、女刑事さんッ!俺様、ヌカミソードという大型刃物を所持していますよッ!バリバリ銃刀法違反ですっ!!だから逮捕して、俺様の何もかもを取り調べてくださいませっ!」


女神「(>A<)ノ ミナミンったら、せっかく私がかばってあげているのに!!それから、ヌカミソードじゃなくて、エクスカリバーだって言ってるでしょっ!!」


女刑事・薫「……刃物?別に見当たらないけど?どこにそんなものが?」


勇者「(;゜◆゜) えっ?あれっ?ない!さっきまで持ってたはずなのに、ヌカミソードがないっ!!」


女神「(゜Д゜;≡;゜Д゜) ええええええ????また聖剣を失くしたのですか―ッ?」


魔王「あ、心配することないッス。さっき噴水にぶつかって、小便小僧と一緒に沈没した時に、剣も一緒に像の下敷きになっただけなんじゃないかと思うっス。」


女神「(*´Д`)  ほっ。なんだ、良かった~。あとで発掘しなくては~。」


女刑事・薫「では、悪いのはそこの、派手なカッコした悪魔一人だけね!!あなたを逮捕しますッ!!」


小便金魚「*:.。☆.:+。.(∩*゜▽゜)∩.。☆+..。.:*  やった――――!!」


勇者「・゜・(PД`q。)・゜・チキショウ――――!!!」


女神「'`,、(T∀T)'`,、 何か間違ってる……反応が……いいえ、この二人の生き様からして、もう何もかもが間違っているわッ!!」


ゴンタ君「ちょっと待って!!ショーベルキン様が悪いのなら、アタシだって悪いわよ、刑事さん!夫の罪はお嫁さんである、アタシの罪ですっ!アタシも悪い奴なの!!だからアタシのことも逮捕してっ!」


小便金魚「ヽ(#゜Д゜)ノ ゴンタくん、我輩のお嫁さんじゃないじゃんッ!!ていうか、我輩、男の子だから、男の人と結婚できませんからっ!男の人はお嫁さんにはなれませんからっ!」


ゴンタ君「あ・そうでした~!!テヘッ。メンゴメンゴ!まだ入籍してないから、未来のお嫁さんの間違いねっ。ま、アタシは彼の、フィ・ア・ン・セってとこかしらっ。(ウインク&髪の毛をファサッとかき上げる→女刑事に向かって、ライバル心剥き出し)」


小便金魚「(T皿T) それも、ち・がーーーーーうッッッ!!!」


エガオン「え~みんな行くの~?じゃあ、ボクも逮捕してもらっちゃおっかな~。」


女刑事・薫「めんどくさい連中ねッ!(警官隊に向かって)悪魔どもを全員確保しろッ!!」



指示を受けた警官たちは、すっかり戦意を喪失(?)している小便金魚、ゴンタ君、エガオンに手錠をかけると、パトカーに乗せて去っていったのであった……。



女刑事・薫「市民の皆様のご協力に感謝します。それではっ!(敬礼して退散)」


女神「(敬礼)有難うございます~!助かりました~!!これで無事、一件落着ですね。ああ、良かった!」


勇者「(ノT皿T)ノ┫:・'.::・┻┻:・'.::・ 良くないッ!!何も良くないぞぉぉぉぉーーーー!!!(号泣)」




かくて、いともあっさり女刑事・薫にとっつかまってしまった、魔界の四大悪魔伯爵3名……。

はてさて。

これで世界は平和になったのであろうか?

何か釈然としないまま、次回、新展開の予感!!



続くっ。

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