27話「実はゴンタ君…。」
遂に登場した、魔界の四大悪魔伯爵残り二人、セクシー美人だけどちょっぴり男の娘(笑)なハルーナちゃんと、人畜無害そうな闇討ち専門美青年エガオン君!!
それにどうやらまだ生きてたっぽい小便金魚!
3人の強力な悪魔が、勇者ミナミン・女神アルテシア・魔王ピイチャンの前に立ちはだかったのであった!!
勇者チームの最強キャラであったはずの母ちゃんは、小便金魚との戦いで倒れたままだ!!
援軍は望めないぞ!!
どうするんだ、勇者御一行様!!
小便金魚「ククククク。この我輩の友達であるエガオンが揃った今、勇者&女神よ、貴様らの命は風前の灯だ!!そして、魔王ピイチャン!!貴様を今ここで葬ってくれるわ!!これで魔界は我輩のもの!そして縁談は先方からざっくざくとやってくるのだ!!この世の春、到来予定ー!!ふははははは!!」
ハルーナ「ああん、ショーベルキン様ぁ。友達のところにエガちゃんだけじゃなくって、ハルーナのことも仲間に入れてぇ。アタシ、ショーベルキン様のためだったら、何だってやっちゃう~♪それから、どんなにいっぱい縁談が来ても、貴方のお嫁さんは、ア・タ・シ・だ・けっ。」
小便金魚「ぎゃああああ!!寄り添うなぁぁぁぁ!!!男の子はあっちいってなさい!!っていうか、あっちいって!!お願いだから!!(半泣き状態)」
勇者「⊂⌒~(⊃。Д。)⊃ (愕然)なにィィィィィ!!!!男……だ……と……?ハルーナちゃんが男だと?どーりでちょっと声がハスキーだと思ったぜ!!せっかく俺様、金魚の池から美女目当てで頑張って復活したってのに!!もうやだ!!もう一回沈むことにする!!」
女神「(>A<) ミナミンってば!!今、この話始まって以来の、一番の正念場真っ只中じゃないですかぁぁぁ!」
魔王「ガ━(゜Д゜;)━ ン !!! いつの間に三人、手を組んでたんっスか!」
エガオン「だって金ちゃんについていったら、色々と面白そうじゃない~。最近、魔界が平和すぎて、退屈してたんだよね~ボク~。」
勇者「俺様プロファイリングでは、このパタリロは自分さえ楽しければ他人の迷惑顧みず何でもやらかす、いかにも愉快犯なタイプとみた!何て悪い奴なんだ!!」
女神「自分が楽しくなければ、行動しないのはミナミンも一緒だと思いますが…。それから、一人だけ噴水の中に潜って、難を逃れようとコソコソするのはやめてくださいっ。貴方、それでも主人公ですかっ!金魚さんたちが貴方を不信な目で見ていますよ!!」
勇者「いやぁ~ん!!めんどくさぁいぃぃぃ!!悪魔、ちょー怖いし~!」
女神「(-皿-#) この話の中で誰よりも一番タチが悪く、ぐうたらなのは、ミナミン……貴方ですっ!!」
勇者「(`ε´) チッ。せっかく母ちゃんが戦闘不能でへばっているのに、母ちゃんみたいな説教をする奴がいる…。(ぶつぶつ)」
魔王「女神さん、勇者さん……!漫才している場合じゃねっスよ!周りを見てくださいッ!」
魔王に言われて、ミナミンとアルテシアが周囲を見渡してみると、いつの間に集まってきたのやら、人垣が幾重にも噴水の周りを取り囲んでいた。
全員が不審そうにこちらを見ているではないか…!
勇者「ぎゃおう!!いきなり俺様たち、有名人にッ?」
魔王「病院の敷地内でこれだけ大騒ぎをしたのだから、人が集まってくるのは当たり前っスよ!」
エガオン「ん~ボクたちは、ギャラリーがいても全然構わないけど~。ネ、金ちゃん、ゴンタ君!」
ハルーナ改めゴンタ君「Σ( ̄ロ ̄lll) ちょっとっ!エガちゃん!!アタシの名前を本名の方で呼ばないでって、何度も言ってるじゃない!!あああああっ!!アタシの台詞の前のハルーナっていう可愛い名前が、改められてゴンタ君に変えられているうぅぅぅぅ!!!むっきー!!」
小便金魚「フッ。我輩たちは悪い悪魔だからな!巻き添えとかは、いっぱいいた方が、より悪い奴っぽいな!!(傍迷惑な自己陶酔)」
女神「( ´;゜;∀;゜;) はううううう。最強の3人の悪魔が一斉に攻撃をしかけてきたら、今の私たちでは防ぎようがありません!このままではこの人たちまで巻き添えになってしまうわ……!!ど……どうしましょうっ?」
睨み合う両陣営!
だが、実力差は歴然!!
状況は圧倒的に不利!!
戦う前から勝敗は決しているも同然である!
絶体絶命、どうすればいいんだ、魔王ピイチャン&女神アルテシア!
……ちなみに勇者ミナミンだが、相変わらず噴水の池の中に、金魚と一緒に潜りっぱなしである。
そのへんに生えていた枯れ草の茎を引っこ抜いて、1本だけ水面に突き出し、見事に水の中でも呼吸を維持しているぞ!!
まるで忍術!!ある意味高度!!でも役立たず!!(笑)
その時、救いの音が、女神と魔王の耳に届いてきた…!
…………ぴ~ぽ~ぴ~ぽ~ぴ~ぽ~ぴ~ぽ~…………
女神「Σ(-□-;) はうっ!この音は警察ッ?」
続くっ。