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26話「魔界の四大悪魔伯爵、勢ぞろい!!」

魔界の四大悪魔伯爵である小便金魚と、何だかんだで見事に相討ちとなった勇者ミナミン!

小便金魚とミナミンは二人とも仲良く失神し、公園の池にぶくぶくと沈み中である。

有難う、ミナミン!!(棒読み) よくやった、ミナミン!!(棒読み)

一件落着、悪は滅びた、イエッフー!!

ようやく世界は平和になったのだ、めでたしめでたし!!

魔王ピイチャンと、女神アルテシアが最終回の予感に喜んだのも束の間、どこからともなく響き渡る、怪しい男女の声!!




謎の女の声「ちょいとお待ち!!冗談じゃないわよ!そう簡単に、最終回にはならなくってよッ!」


謎の男の声「(手をパンパンと叩きながら)はいは~い!その通り~!ピイちゃんも、アルテシアちゃんも、大切なこと忘れてませんか~?」


女神「……あうっ。新キャラっ?」


魔王「Σ( ̄ロ ̄lll) ああああああっス――――!!(心当たりが有りそう)」


女神「忘れている大事なことっていうと、まさか、四大悪魔伯爵で今まで出てきていない小便金魚さんとミイラじじいさん以外の、残り2名ってことですかっ?」


謎の女の声「その通りよーッ!!!!」



突然、公園の芝生の一部がガッバァ~ッとめくれあがり、年若い美女が現れた!!(ばばーん!!!)

背中が大きくあいたスリット入りのデザインの黒ドレス、ゆるやかなカーブを描いている長い黒髪の上には、見事な角が2本生えており、ぷりんぷりんのお尻からは、悪魔の魔力の源であるしっぽが生えている!!

女は赤い唇に妖艶な微笑みを浮かべ、高笑いをしながら自己紹介を始めた。



謎の美女「そう!アタシは魔界の四大伯爵の一人、名前は……げふっ……ごほごほん。ちきしょう、芝生をめくって隠れていたもんだから、口の中に砂が……げふふん。もがもがっ。」


魔王「泥だらけっスよ。なんでそんなヘンテコなところから出てくるんっスか。」


謎の美女「仕方ないじゃない、アタシ、テレポート魔術はちょっぴり苦手なんだもの!あ゛~まだ口の中がじゃりじゃりするわ!ぺっぺっぺっ。」


魔王「(^_^;) ハルーナちゃん、また金ちゃんのことを追っかけてきたんスか?」


ハルーナ「あああっ!!ピイチャン様てば、ひっどぉぉぉいッ!アタシが今、この貧乳女神に向かってカッコ良く自己紹介しようとしてたのに、先にアタシの名前言っちゃダメじゃないのよぉ!! 」


女神「(-皿-#) ひ……貧乳ですってぇぇぇぇ!!!何よっ!!ちょっと夕張メロンみたいな乳しているからって、偉そうにっ!!」


ハルーナ「ふんっ!そっちこそ清純派気取って、髪の毛ずるずる伸ばして、フェミニン白ドレスなんか着ちゃってさ!!ヤなカンジ!!この貧乳貧乳貧乳貧乳貧乳貧乳貧乳貧乳貧乳貧乳貧乳、もひとつおまけにド貧乳!!!!」


女神「(@益@.:;) き――――!!!そっちこそ、そんなホルスタインみたいな乳じゃ、齢とってから垂れちゃうんですからっ!」


ハルーナ「ほほほほほ!!アタシの乳は絶対に垂れないのよ!!なんたって最高級のシリ…………おっといけない、げふげふん。」


女神「え?今何て?シリ…?」


ハルーナ「(┘`口´;)┘ うるっさいわねッ、洟垂れ小娘!!とにかくっ!!アタシは愛しのショーベルキン様を助けなきゃいけないのよっ!傷ついたショーベルキン様を助けて、ここで点数がっぽり稼ぐ!そしていつかは、お嫁さんにしてもらのっ!(夢見る乙女の表情)」


魔王「ハルーナちゃん…。金ちゃんがピンチになるまで、遠隔監視魔法で様子みながら待機してたんスね…。」



その時である!!!

噴水の水がいきなり、ドザーッと水柱をあげ、中に沈んでいたはずの勇者ミナミンと小便金魚が、完全復活した!!



勇者「ヽ(゜Д゜)ノ にゅおおおおお――――!!何か、夕張メロン乳とか、ホルスタイン乳とかいう、素敵キーワードの入った俺様好みの会話が、聞こえてきたァァァァ――――!!寝ている場合ではない!!巨乳ぅぅぅぅハンターァァァァ、今・復活ぅぅぅぅ!!!」


小便金魚「えっえっ?巨乳?巨乳美女、どこどこっ?(キョロキョロ)」


ハルーナ「☆.。.:*(嬉´Д`嬉).。.:*☆  あ~ん、ショーベルキン様ぁ♪ご無事だったのですねっ!!あなたのハルーナがお助けに参りましたわぁ~!!」


勇者「┗(゜∀゜)┛°☆。.:*:・'°★°'・おおおおお!!まさにお色気ムンムン不二子ちゃんチックな巨乳美女じゃないですかぁぁぁぁ!!こういう新キャラ、待ってましたぁぁぁぁ!!」


小便金魚「Σ( ̄ロ ̄lll) ギャアアアア!!!は……ハルーナちゃんではないかぁぁぁぁぁぁ!!!!何でここにいるんだぁぁぁぁ!!!」


ハルーナ「んもぅ、ショーベルキン様ったら!照れちゃってん!!ツンデレなんだから、くすっ★」


小便金魚「アワ((゜゜дд゜゜ ))ワワ!!  ぎょわああああ!!近寄るなぁぁぁぁ!!!怨霊退散んんんんん!!!」



女神「(魔王に向かってこっそり聞く)あら…?小便金魚さんって、超絶お嫁さん募集中なんですよね?あのメロン乳のホルスタイン女って、小便金魚さんのこと大好きみたいですけど?どうして小便金魚さんは彼女のことを嫌がってるんですか?」


魔王「(やっぱりこそこそ女神だけ聞こえるように答える)いやまあ……ちょっとばかし事情があるんスよ…。」


謎の男「(やっぱりこそこそと魔王と女神にだけ聞こえるように教えてあげる)アルテシアちゃん、よく考えてみて~。シリコンと、金ちゃんが嫌がってるって段階で、何か気付かないかい~?」


女神「シリコンっていうと、もしかしてあれは偽乳ってことですか?美人の女性なら誰でとでも結婚したい小便金魚さんが、結婚したくない相手ってことは…。あっ、もしかして彼女……いえ、もしかして彼女じゃなくて『彼』っ?」


謎の男「は~い、アルテシアちゃん、ご名答~♪(ぱちぱちぱち)」


女神「Σ( ̄Д ̄;) って!!!いつの間にこっちの輪に混ざってるんですか、貴方、誰ぇぇぇぇ!?」


謎の男「いつの間にも何も~。ボクは普通に公園の入り口から入ってきたけど~?そこの自動販売機でコーラ買ってたら、出遅れちゃった~。ああ自己紹介するね~。ボクの名前はエガオン。魔界の四大悪魔伯爵だよ~。よろしくね~。」


女神「あらまあ、ご丁寧に。私の名前は女神アルテシアと申します。エガオンさん、普通にTシャツとジーンズ姿だし、とても優しそうなお顔をしていらっしゃいましたので、悪魔さんだとは思いませんでしたわ。」


エガオン「ええ、良く言われますよ~。ボク、巷じゃあ笑顔で…………」



突然、魔王ピイチャンがアルテシアの腕を強く引く!

勢い余ってしりもちをついてしまうアルテシア。



女神「アイタタタ。ちょっ!魔王さん、何をなさるんですかっ!」


魔王「……女神さんを助けたんっスよ。見てください、さっきまで貴女が立っていた場所を!」



アルテシアは驚いて目を見開いた。

先ほどまで彼女が立っていた位置に、黒々とした巨大な氷の刃が、地面から突き出ていたのだ!!



女神「えっ?こ……これは…っ?」


魔王「彼は通称『笑顔討ちのエガオン』。毒気のない普通の格好とハンサムな笑顔で、他人を油断させておいて、突然攻撃をするという、とっても悪魔っぽい特技を持っているんっス!!」


エガオン「おやまあ、ピイチャン様~。いいんですか~、魔界の王が女神様なんかかばって~。アルテシアちゃんもダメでしょ~簡単に人は信用しないこと~。」


女神「'`,、(T∀T)'`,、 敵に色々とご忠言をいただいてしまいました~。」


エガオン「さぁて、今のは挨拶代わりだよ~。次からは手加減しないから、二人とも真面目に戦ってね~。」


魔王「(:.;゜;Д;゜;.:) げ……!無理っス、俺よりエガちゃんの方が強いっス!(油汗)」


女神「(ΩДΩ) はうううう~!!私だって戦いは苦手ですぅ~!」




新キャラの正体は、魔界の四大悪魔伯爵残り2名!!

ハルーナ(男)と、エガオン(悪)!!

唯一の戦闘力だったミナミンの母ちゃんが戦闘不能な今、貧乳女神と貧弱魔王に勝ち目はあるのかっ?

野郎のシリコン乳に惑わされている場合ではないぞ、勇者ミナミン!!

絶対絶命のピンチは、いつでも楽しく継続中!!



続くっ。

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