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25話「勇者ミナミン、空を飛ぶ!!」

あまりにもアホなので油断していたが、意外にも強かった小便金魚こと、魔界の四大悪魔伯爵ショーベルキン!!

小便金魚は、小便小僧のてっぺんから、強力な火炎魔法を放ってきた!!

このままでは、ゲームオーバーになってしまうぞ?

どうする、勇者ミナミン&女神アルテシア、ついでに魔王ピイチャン!!



女神「(゜Д゜;≡;゜Д゜) あああああ!早くしないと、お母様まで小便金魚さんの魔法にやられてしまうわ~!!」


勇者「焦ってはいかん!!うちの母ちゃんは、まんじゅう作りで鍛えてるから(?)まだしばらくはもつ!!ていうか、母ちゃんは限界ぐらいまで疲弊してもらって、人としてちょうどいいぐらいだから!(親不幸)それはさておき、よいか、よく聞け、二人とも!俺様の作戦通りにやれば、必ずあの小便金魚を倒すことが出来る!」


魔王「Σ(・□・;) マジッスかっ?判ったっス!従うっス!!」


女神「で、その作戦とはっ?」


勇者「小便金魚が発射し続けている魔法の炎を、俺様が一瞬だけ完全に止めてみせる!その隙に、お前ら二人で俺様を担ぎ、小便金魚のところに向けて放り投げるのだ!奴のもとに辿り着いた俺様は、この聖剣ヌカミソードで小便金魚の魔力の源である、しっぽを一撃で斬りおとす!」


女神「Σ(゜△゜;) わあ、びっくり!!ミナミンの立てる作戦なんて、全然期待してなかったけど、何かマトモにイケそうだわ!」


魔王「でも、金ちゃんの魔法を一瞬だけ完全に止める方法なんてあるんスか?」


勇者「その点は任せろ!!間違いない、100%成功すると断言しよう!!(親指ぐっ)」


女神「まあっ!ミナミンが主人公っぽい表情をしながら、歯をキラーンと輝かせているわ!」


魔王「Σd(゜∀゜。) わかったっス!その輝く白い歯を信じるっス!!」


勇者「そろそろ母ちゃんも限界のようだ!!いくぞ!!皆の衆!!」


魔王&女神「「ヽ(゜Д゜)ノ おうっ!!!!」」



母ちゃんの放つ拳圧が、小便金魚の火炎魔法と激しくぶつかりあう!!

だが、じりじりと母ちゃんが圧されているのは明らかだ!!

母ちゃんの額には、玉のような汗がふきだし、サザエさんのようにきっちりと結っている髪の端がジリジリと焦げはじめてきている!!

その斜め後方に陣取った魔王ピイチャンと女神アルテシアは、運動会の騎馬戦のように勇者ミナミンを担ぎ上げた!!

ミナミンは、聖剣ヌカミソードをビニール袋から抜き放ち、準備を整えると、小便金魚に向かって大声で叫んだのである!!



勇者「(あらぬ方向を指差して)ああああああ!!!!美人の看護士さんが、こっち見ってるぅぅ~!!!!(嘘)」


小便金魚「キュ━.+゜*(о゜д゜о)*゜+.━ン☆ えっ?うっそ、マジで?美人ナースどこ?美人ナース!!!!今・すぐ・即!!是非、結婚してください、美人ナース!!(魔法を思いっきり中断して、頬を赤らめながら、キョロキョロとよそ見)」


魔王「o(≧◇≦*)o おお、やったっス!!本当に金ちゃんの魔法が完全に止まったっス!流石っス!!」


勇者「見たか!!古典的ではあるが、男の深層心理をついた見事な作戦だろう!!ナースは男の永遠の憧れだ!!成功しないわけがない!!」


女神「(-"-;)  (無言で男ども全員に冷ややかな視線を注ぐ)」


勇者「さあ、今のうちだ!!騎馬2名!俺様を小便金魚のもとまで飛ばすのだ!!!」


魔王「よしきた合点っス!!ぬキョおおおおおお!!!!」


女神「ええぃ!!どっこいしょおおおお――――ッ!!!」



魔王と女神は、ミナミンを小便小僧の頂上にいる小便金魚めがけて、全力で投げ込んだ!!

聖剣を構え、カッコよく華麗に空を舞うミナミン!!



勇者「ε=ε=*:.。☆.:+。..。☆ (ノ*`A´)ノ にゅおおおおおおおおおおおお!!!(集中線つきで飛翔中)」


魔王「ヽ(゜Д゜)ノ いっけぇぇぇぇぇぇ――――!!!……ってアラ?」


女神「……………………あ゛。だめだわ。ちょっと飛距離が足りなかったっぽい…。」


勇者「⊂⌒~(⊃。Д。)⊃ あ~れぇぇぇぇぇ~!!落~ちるぅぅぅぅ!!!!ぎぃぃぃにょおおおおおお!!!!」



ひきこもりで運動不足の魔王、そして貧弱貧乳な女神…。

見た目通りに、腕力なぞ全然ない二人に投げてもらったところで、そんなに飛べるはずもなく…。

結局、ミナミンは小便小僧の頂上までには届かず、小僧の股間の一番微妙にあたり(笑)に、顔面を強打してしまったのであった!!

ごち――――ん!!!!

ミナミンは目から火花を散らしつつ、そのまま気絶し、池に落下してしまった。

ぼっちゃ――――ん!!!ぴちぴちぴち。(驚いた池の金魚が大騒ぎ)



魔王「(:.;゜;Д;゜;.:) はぐぅ!!小便小僧の男のシンボルが、ポッキリと折れちゃったっス!!(と、何故か自分自身の股間を押さえる)」


女神「心配するところがズレてませんか?……ところで、よく考えたらこの作戦、魔王さんが小便金魚さんの魔法を防いでくれている間に、お母様にミナミンを投げてもらうのが、一番の適材適所だったような気がするわ…。はっ。落ち着いて分析している場合じゃなかった!お母様が倒れている!私の白魔法で手当てしてあげないと!」


魔王「(^_^;) かくいう女神さんも、勇者さんの心配は、全然してないじゃないっスか。」


小便金魚「くぉら、ちょっと待てお前らっ!!暢気に漫談している場合ではないわ!!魔王くんと女神さんで、イチャイチャしやがって!!(嫉妬)さては、みんなして我輩を騙したな!いないじゃん、美人ナース!」


魔王「Σ( ̄ロ ̄lll) ぎゃっ!バレちゃったっス!!」


小便金魚「もう、ほんっっっっとアッタマきた!!お前らまとめて、火炎地獄に送ってや…………うををををっ?」



小便金魚が、新たなる火炎魔法を放とうとした、その時である!!

ミナミンが激しくぶつかった、小便小僧中央の男のシンボルが生えていたあたり(笑)からビシッとヒビが入り、がらがらと音を立てて像が崩れてしまった!!



小便金魚「⊂⌒~(⊃。Д。)⊃ ぎゃおううううう!!!た~おれ~るぞぉぉぉぉぉう!!!(親切に説明ネームを叫びながら倒壊)」



がらがらがっしゃ~ん!!

ぼっちゃ~ん!!!

ぴちぴちぴち。(池の金魚、またもや大騒ぎ)


…………し~ん…………。


小便金魚のへんじがない。ただのしかばねのようだ。

さっきから勇者ミナミンのへんじもない。ついでにただのしかばねのようだ。

二人とも、頭にでっかいタンコブが出来ている。



魔王「……ちょっと作戦とは違ったけど、まあ何とか、金ちゃんを倒すことには成功したっぽいっスね…。」


女神「これで一件落着かしら。あっ、もしかしてラスボスっぽい人を倒したから、次回こそ最終回とかっ?」




かくして、勇者ミナミンの勇気ある犠牲(?)と引きかえに、小便金魚を戦闘不能することに成功した、魔王ピイチャンと、女神アルテシア!

有難う、ミナミン!!よくやった、ミナミン!!(ミナミンの爽やかな笑顔が、青空に浮かぶ)

ラスボスっぽい悪魔を倒したので、ついに次回、最終回の予感!!



続くっ。










謎の女の声「ちょいとお待ち!!冗談じゃないわよ!そう簡単に、最終回にはならなくってよッ!」


謎の男の声「(手をパンパンと叩きながら)はいは~い!その通り~!ピイちゃんも、アルテシアちゃんも、大切なこと忘れてませんか~?」


女神「……あうっ。新キャラっ?」


魔王「Σ( ̄ロ ̄lll) ああああああ、こいつら――――!!(心当たりが有りそう)」




やっぱり最終回にはならないっぽい!!

てか、誰っ?



今度こそ、続くっ。

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