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22話「迷惑なアホ、現る!!!」

病院の敷地内にある公園で、真昼間から繰り広げられる、世界の命運をかけた勇者ミナミン・魔王ピイチャン・女神アルテシア・ミナミンの母ちゃんの巨頭(?)会談!!

お茶請けの、母ちゃん特製:勇者まんじゅうは、とっても美味しいらしい!!

そんな中、神妙な口調で魔王は語る…。

「俺を倒しても、世界は平和にならないっス……」と……。



女神「(*´ω`*) は~。この勇者まんじゅう本当に美味しい~♪♪♪もうひとつもらってもいいですか?」


勇者「おい、魔王!普通、魔王を倒したらRPGは最終回だろうが。一体どういうことなんだよ!」


母親「ああ、いいよ、いくらでもお食べ、アルテシアちゃん。何だったら、またうちからいっぱい持ってきてあげるからね!」


魔王「ええ、今からそれを説明するっス。それを説明する前に、ひとつ確認しておきたいことがあるんスけど……」


女神「えっ?本当ですかっ?嬉しい~!あ、でも太っちゃう~!でも食べたぁい!」


勇者「確認しておきたいこと?何じゃい。ちなみに俺様のスリーサイズは秘密だからな!」


母親「アルテシアちゃんのどこが太ってるんだい!細すぎるぐらいだよ!女の子はちょっとふっくらしているぐらいでちょうどいいんだよ。」


魔王「いや、別に知りたくないっス。俺、ホモじゃないんで。というか、生身の女にもあまり興味ないなぁ。」


女神「(´;ω;`) 私、けっこうお腹は出てますよ。でも胸はないんです…。(しょんぼり)」


勇者「Σ( ̄ロ ̄lll) はあッ?何でっ?……まさか貴様、見た目の通り、二次元の萌えキャラにしか、興味ない系だなっ?」


母親「アルテシアちゃんぐらいでちょうどいいって。あたしみたいな巨乳も、なかなか苦労するんだよ。しまむらに、あたしサイズのブラジャーがおいてなくてさぁ…。」


魔王「・:*:・(〃▽〃 )・:*:・ エヘヘ★実はそうなんス!あ、俺、一途なタチなんで、マギまどとか、初音とか全然興味ないんス。今でも、ときメモの藤崎詩織一筋なんスよね!で、聞いてくださいっス、俺、同人やってて……」


勇者「(空になったお茶のペットボトルをバンバン打ちつけながら)いやいやいやいや!!!!ちょっと待てい、貴様ら!!ピイチャンの同人履歴も藤崎愛も、アルの貧乳伝説も腹の贅肉具合も、全部興味ないっつーの!!完全にまんじゅうダラベリ大会になっちゃってんよ!!」


魔王「ダラベリってどういう意味っスか?」


勇者「だらだらしながら、ダベってるだけの状態だ!!あのな、俺様はさっさと最終回にしたいっつってんだろうが!!世界の命運の話をしろよ!!それから、母ちゃんは巨乳なんじゃなくて、大胸筋が発達してるだけですから!フドウサイズのブラなんか仕入れたら、需要がなくて、しまむら潰れてまうわ!!!………………げふっ!!(母ちゃんの肘鉄を脳天にくらい、地面にめりこむ)」


女神「Σ(; ・`д・´) はっ!ミナミンの言う通りです!おまんじゅうの美味しさに惑わされて、世界の命運のことをスポーンと忘れていましたっ!話を元に戻さなくては!!」


魔王「世界の命運、まんじゅう以下っスか。」


母親「ピイチャン……だったっけ?魔王であるあんたを倒しても、世界が平和にならないって一体どういうことなんだい?」


顔面泥まみれの勇者「そういや最初の方で、その説明をする前に確認したいことがあるって言ってたな。何のことだ?」


魔王「勇者さんと、女神さんは、うちのじいや……ライーミと酒を一緒に飲んだんですよね?」


女神「(*´ω`*) はい。有難いことに、ミイラじじいさんに奢っていただきました。」


魔王「ライーミ、自分の肩書き名乗ってなかったっスか?」


勇者「ああ、そういえばあのよぼよぼジジイ、偉そうに何か言ってたな。『魔界の四大悪魔伯爵』とか何とか…。」


女神「(手をぽん)(;゜0゜)…………あ。そうか……。そうですよね…。私としたことが、単純で大切なことを失念しておりました。」


母親「そりゃあ、まあ、ピイチャンだけ倒しても、だめだろうねぇ。」


勇者「Σ(; ・`д・´) えっ?何でっ?何みんなサクサク判ってんのっ?どゆことっ?俺様、全然わかんにゃい!!」


女神「『魔界の四大悪魔伯爵』ということは、今の魔界にはライーミさんの他に、あと3人の四大悪魔伯爵がいるってことですよ。」


勇者「(:.;゜;Д;゜;.:) 何ですとぉぉぉぉぉうッッッ?魔王とミイラじじいの他に、最低でもあと3人倒さなきゃならないってこと――――?ムッキャー!!聞いてねーぞ、そんな話――――!!!最終回がまた遠のいた――――!!!」


母親「聞いてないも何もあるかい。肩書きに数字が入ってる時点で、気付きなさいよ、この子は!」


魔王「当たり前なんスけど、ライーミ以外の他の三人は、若いし実力者揃いだし、普通に考えて、かなり手強いっス。おまけにそのうちの一人は……」




謎の声「――――そのうちの一人は、魔王の座と、神界と人間界の制圧を狙っている。」




えっ?と一同が声のした方を振り向くと、視線の先には噴水があり、中心には小便小僧があった!!!

小僧のち○こからは、チョロチョロと水が出ていて、池の部分には金魚が泳いでいる。



勇者「Σ( ̄ロ ̄lll) おおう!!小便小僧がしゃべったッ?」


女神「像がしゃべるわけないじゃないですか!しゃべったとしたのなら、金魚の方です!!」


謎の声「щ(゜Д゜щ) またんかい!!!我輩は、小便小僧でも金魚でもないわ!!それから、像だけじゃなくて、金魚も普通はしゃべんないから!!」


母親「小便小僧に後ろに誰か男がいるみたいだね。そっちだろ、しゃべったのは。」


女神「ああ、なるほどなるほど。人間ならしゃべっても不思議じゃありませんね。あら、しっぽと角があるわ。あの方、悪魔さんみたい。」


母親「じゃあ、しゃべったのは人間じゃなくて、悪魔だね。」


謎の男「いやあのね!議論するなら、誰がしゃべったかじゃなくて、我輩のしゃべった内容についてにして欲しいんだけど!!」


勇者「で、あんた、何て言ってたっけ?小便小僧と金魚に気をとられて、なんかスポッと忘れたわ。」


謎の男「クソッ!世話のやける連中だ!!そこまで言うのなら、もう一度だけ言ってやろう!!あ・その前に、準備するから、ちょっと待っててねっ。帰っちゃだめだからねっ。約束ねっ。」



謎の男はしっかりと念をおすと、一生懸命に小便小僧の上によじよじ登り始めた。

が、1回失敗してベチャッと噴水に転落、その勢いで金魚を飲み込んでしまい、メチャクチャむせこむ。

それでも諦めず、今度は小便小僧のてっぺんまで登りきることに成功。

着ていた黒マントがべちょべちょになってしまったことに気が付いて、一回ぎゅううう~っと絞ってから、ちゃんと皺を伸ばす。



謎の男「はい。準備完了いたしましたっと。……え~気をとりなおしまして…。ごほんごぼん。あ゛~あ゛~。只今マイク(?)のテスト中。(小便小僧の上で、マントをバッサァァァァッと翻して大威張り)ふははははははは!!!改めて貴様ら愚民どもに教えてやろう!!我輩の名は、ショーベルキン!!魔王の座と、神界と人間界の制圧を目論む、最高に悪くてカッチョイイ悪魔なのだァァァァ!!!!」


魔王「ああ、彼、魔界の四大悪魔伯爵のひとりなんっス。実力も野心もあるんですけど、どうにもアホっぽくて…。」


勇者「アホなのは見りゃ判るよ。名前何だって?ショー……べ…?……ま・いっか。あいつのことは今後、判りやすく、『小便金魚』と呼ぼう。」


小便金魚「щ(゜Д゜щ) ヲタニートしてる魔王様にアホ呼ばわりされる覚えはないわぁぁぁぁぁ!!!それから小便金魚とは何じゃああああ!!!あっ!気が付いたら、我輩の台詞の前の名前の表記が、さっさと小便金魚にされているぅぅぅぅ!!!こんな名前はイヤだぁぁぁぁ!!やり直しを要求するぅぅぅぅ!!!」




何かついに現れたっぽい、真のラスボスこと、魔界の四大悪魔伯爵の一人、ショーベルキン!!!

だが、勇者ミナミンに、覚え辛いからっていう理由だけで、いきなり名前を『小便金魚』に省略されてしまった!!!

他にも、まだ出てきてない悪魔伯爵が2人もいるらしいし、どうする?どうなる?世界の運命!!!

いきなりRPGみたいな展開になってきやがったが、勇者ミナミンと、女神アルテシアと、魔王ピイチャンと、ミナミンの母ちゃんは世界を救えるのかっ?



続くっ。

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