1話「夜明け前の勇者。」
女神「起きなさい……勇者ミナミンよ……」
勇者「ンガ~スピョピョピョ……ムニャムニャ……もう食べられなぁい……。」
女神「お約束チックな寝言を言っていないで、目を覚ますのです……。」
勇者「こらぁ。逃げちゃダメだぞぅ。ヨーコも、ユキコも、マリリンもみぃんな俺のものだぁ。満腹だけどやっぱりみんな食べちゃおう~グエッヘッヘッ……。」
女神「Σ( ̄ロ ̄lll) 食べるって女の方ッ?しかもお腹いっぱいとかいってるし!!連載開始早々ど淫夢ッ?ええい、起きなさいというにー!!!!」
女神アルテシアは勇者ミナミンが寝ているベッドをひっくり返した!
ドギャバキめしょドンガラガッシャーン!!!
(ノー"ー)ノ ┫ ゜・∵
勇者ミナミンは床に頭をぶつけて、10のダメージを受けた!
勇者「ヽ(#゜Д゜)ノ ゴルァ!!誰じゃい、俺様のことを派手に暗殺しようとするフトドキ者わー!!」
女神「派手に暗殺って言葉として変でしょ!それから私は暗殺目的でやってきたわけではありません!」
勇者「じゃあ強盗?お金なんかないよ。だって俺様無職だモンッ★(キラッ)」
女神「( ̄д ̄╬) 強盗ではありません!それから威張れることじゃないでしょっ。」
勇者「il||li(ФДФ;) il||li ってことは、よ……夜這い? 俺様もしかして貞操の危機真っ只中ッ?」
女神「ヽ(#゜Д゜)ノ もっと違いますッ!!私の名はアルテシア。私は貴方に勇者として、世界を平和に導くために、私と共に魔王と戦ってほしいのです!!」
勇者「なぁんだ。宗教の勧誘だったのか~。すいませ~ん。俺様の宗教は巨人なんでぇ、新聞は読売とることに決定してるんで結構ですぅ。」
女神「宗教でもないし、新聞の勧誘でもないし、ましてや強盗でも夜這いでもありませんッ!!」
勇者「ぐ~~~~~~。+゜*。 」
女神「Σ( ̄Д ̄;) いやだから寝ないでくださいってばッ!!」
勇者「(ガバッと起き上がって)つかね!!非常識!!夜這いでも強盗でも宗教勧誘でも巨人ファンでもない分際で、こんな夜中に勝手にひとんちあがりこんで、勇者になれとか魔王を倒せとか、とってもすっごく非常識!!そんなわけで、俺様寝るから!!おやすみグッナイ!!ばたんきゅう~。」
女神「非常識なのは謝ります!けれど時間がないのです。魔王ピイチャン悪の手は、すぐそこまで……って全然聞いてないし…。だめだわ……完全に爆睡してる…。明日の朝、出直してこよう…。めそめそ。」
こうして勇者ミナミンは、女神アルテシアの誘いを、初回から見事にナイガシロにしたのであった。
がんばれ、女神アルテシア!!
負けるな、女神アルテシア!!
世界の未来は、勇者ミナミンではなく、君の手にかかっている!!
続くっ。