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世界樹の祈り  作者: トウリン
招かれざるもの
17/23

 数字が上がる。

 五四が六二、そして七六。

 これで四分の三の確率で成功が得られることになった。

 しかし、その数字の上昇の代償に、残り時間は少なくなっていく。

 このあたりが、見極め時か。

 だが、『観察者』からの連絡は、まだない。

 いったい、いつまで待てばいいのか。

 いくら成功率が上がっても、手遅れになってしまっては元も子もない。

 送られてくる映像の中で、娘と少女はまるで姉妹のようだ――あるいは、親子か。

 以前と相変わらず、少女の表情は動かない。

 だが、隔離していた時と異なり、その深紅の瞳は様々なものを映していた。

 海や空、花々――そして、あの娘。

 少女の視線は、常に娘を追う。まるで、親を追う子のように。

 子は、親の為にどこまでするだろうか。

 あの娘は、少女の世界の全てだ――そう、仕向けた。

 その『世界』を護るために、少女は、どこまでするだろうか。

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