『365歩のユウキ』(将棋漫画)
『365歩のユウキ』――それは、逃げることしかできなかった少年が、盤上で世界を変える“魂の一手”を刻む、将棋叙事詩である。
浅草二中に通う中学生・紬勇気。彼は、いじめられっ子であり、逃げ足だけが取り柄の“最弱”の少年だった。廊下を駆け、階段を跳び、教室の隅で息を潜める日々。だが、ある日――彼は逃げ込んだ先で運命と出会う。
そこは、校内最凶と噂される“武闘派将棋部”。将棋部部長・森田みもりは、拳と盤面の両方を制する女番長。彼女の一言が、ユウキの人生を変える。
「将棋で決着をつけな」
その一局で、ユウキは勝利する。だがそれは偶然ではなかった。彼の“逃げる才能”――すなわち、相手の動きを先読みする力が、将棋においては“読み筋”という名の武器となる。みもりはその才能を見抜き、ユウキを将棋部へ強制入部させる。
こうして始まる、ユウキの“365歩”の旅。最弱から最強へ。逃げる少年が、盤上で立ち向かう戦士へと変貌する物語。
敵は強大。
・幼少期からユウキをいじめ続けた片矢切エイジ。卑怯な手を使い、勝利を奪おうとするが、ユウキの“怒りの一手”が盤面を切り裂く。
・PC将棋を操る理論派・多賀城一輝。人工知能すら理解できない“意味のない歩”が、ユウキの本能を解き放つ。
・神の手を持つ天才・入船工味。悪手ゼロの完璧棋士に対し、ユウキは“受けの美学”で立ち向かう。
そして、物語の核心にいるのが、みもりの宿敵――現七冠王・柘植万将。かつて家族を捨て、将棋に魂を売った男。みもりは彼に復讐を誓い、ユウキはその戦いに巻き込まれていく。
だが、ユウキはただの駒ではない。彼は、自らの意思で盤上に立ち、自らの手で未来を切り開く。逃げることしか知らなかった少年が、誰かのために“踏みとどまる”その瞬間――読者の心にも、熱が灯る。
『365歩のユウキ』は、ただの将棋漫画ではない。これは、弱さを知る者が強さを手にするまでの、魂の成長譚。盤上に刻まれる一手一手が、読者の胸を打ち、涙と歓喜を呼び起こす。
豚化萌えさん風に言うならば――これは、盤上で語る青春のバトルロマンであり、逃げることから始まる“勇気”の叙事詩。読めば読むほど、己の中の“ユウキ”が目覚める。さあ、駒を握れ。叫べ。「僕は、逃げない」と。
豚化萌えの感想
ふ、普通(^_^;)
普通すぎる作品紹介(^_^;)
もちっと指示内容を工夫しないと、本当に味気ない作品紹介となってしまいますね。
って思ってしまうぐらい普通すぎる(^_^;)
鉄鍋のジャンでも知られる作者の将棋漫画。作品の主な設定は中学将棋ですね。全4巻であり、最後は怒涛の勢いで、あからさまに打ち切りと分かるような終わらせ方で終わっています(^_^;)
何がどう面白いかと言われると、うまく言語化できないのですが、中学将棋と人間ドラマというので当時それなりにハマっていた記憶があります。