表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

12/12

『機動戦士Vガンダム』(アニメ作品)

『機動戦士Vガンダム』――それは、少年が戦場で泣き、少女が祈り、世界が壊れていく物語。


 宇宙世紀0153年。地球連邦は腐敗し、もはやその名だけが残る亡霊のような存在。代わって台頭するのはザンスカール帝国――宗教と暴力を手にした新興勢力。彼らはギロチンを掲げ、民衆を粛清し、地球を支配しようとしていた。


 そんな世界に生まれた少年、ウッソ・エヴィン。年齢、わずか13歳。だが彼は、ヴィクトリーガンダムという名の機械の神に選ばれ、戦場へと引きずり込まれる。


「戦争って、こんなに冷たいのか……」


 ウッソは泣く。笑う。叫ぶ。だが、戦場は彼に優しくない。敵は容赦なく襲いかかり、味方は次々と死んでいく。幼なじみのシャクティは祈る。彼女の祈りは届かない。カテジナは変わる。彼女の瞳は冷たくなる。


 この作品は、ただのロボットアニメではない。いや、むしろロボットは舞台装置に過ぎない。描かれるのは、人間の狂気、愛、そして絶望。富野由悠季という名の魔術師が、子どもたちを戦場に放り込み、視聴者の心をえぐってくる。


「子どもが戦争をしてると、みんなおかしくなってしまう」


 敵兵の言葉が、あまりにも重い。そしてその通り、登場人物たちは壊れていく。精神的に、肉体的に、社会的に。だが、それでも彼らは戦う。なぜなら、それしか選べないから。


 ヴィクトリーガンダムは分離合体する。V2ガンダムは光の翼を持つ。だが、それらの美しさは、戦場の血と涙にまみれている。モビルスーツの性能がどうこうではない。乗っているのは、まだ夢を見ていたはずの子どもたちなのだ。


 そして、最終回。ウッソは生き残る。だが、何もかもを失った瞳で、ただ空を見上げる。その空は、青い。だが、青さが痛い。


『機動戦士Vガンダム』――それは、視聴者に「見てはいけないもの」を見せてくる作品だ。だが、見てしまった者は、もう戻れない。この痛みを、忘れられない。




 豚化萌えの感想


 ヤバイ、何だこのほぼ完璧な作品紹介は(^_^;)


 豚化萌えが感じていることをかなり高い精度で言語化している。


 ガンダムという作品ですので、登場人物がそれなりに死にまくるわけです。もちろん戦争なので仕方ありませんが。他のガンダムシリーズよりも、死に方などが心揺さぶられる感じです。だから見てて辛くなる回もあった気がしますが、それはそれで。



 先程書いた『妄想代理人』同様、本編の内容に疲れたら、オープニングの歌と映像をループして楽しみまくるのも良いです。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ