3話
レイ「もちろん。今までありがとう兄さん。またどこかで会おう」
カイ「冒険者だからな。レイが当主になった時くらいに戻ってくるかもな」
レイ「言ったからね。言質取ったからね」
カイ「ああ、それまでにお互い死んでなかったら…な」
―
レイ「お父様…」
ジョウ「どうした。改まって」
レイ「私は魔法学園に通おうかと思います」
ジョウ「そうだな…お前のギフトを考えてもそれが一番だろう。訓練は続けているのか?」
レイ「もちろんです。兄さん…カイブンにも剣を預けました」
ジョウ「思い描いたものを全て具現化できる能力…磨けば最高峰のギフトとなるだろう」
レイ「はい…努力します」
ジョウ「それでどんな剣を送ったんだ?」
レイ「それは秘密です」
ジョウ「そうか…励め」
レイ「はい!」
―
カイ「この剣…切れ味がいい。これほどの物が作れるなんて素晴らしい能力だな」
お金は金貨3枚。
白金貨1枚で金貨100枚、金貨1枚で銀貨10枚、銀貨一枚で銅貨10枚。
銅貨一枚で食事が取れると思ってもらって構わない。
だから約一年分の食事には問題なさそうだ。
移動賃、宿賃を考えるとそこまではならなさそうだが…。
カイ「全貯金額渡したな…全く。実家暮らしはお金かからないからいいけど…学園にでも入るつもりか…」
せっかく弟から貰ったお金だ。大切に使わせてもらおう。
カバンに入れる。
これも弟が作ってくれたものだ。
両手が塞がらないように両腕を通すタイプのようだ。
入れたものは別次元に行くみたいで場所を取らない。
レイのギフトは思い描いたものは全て具現化できる。
それがこの世に無いものでもだ…。
訓練すればそのできる制限がどんどん描けるものが増えていくようだ。
現在は両手を広げた大きさまでしか作れないみたいだが、最終的には建物などできる…みたいだ。
そしてレイが異常なのには一つ理由がある。レイは転生者だ。