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第96話  1月25日 行動あるのみ

読みに来てくださりありがとうございます!

 大好きな翔くん……大好きな翔くん……大好きな翔くん……大好きな翔くん


 僕の頭の中では美月の言葉がグルグルグルグル、グルグルグルグルと回っていた。

 ……どう考えても美月の言葉は友達としての大好きではなかった。



 美月に大好きと言ってもらえるなんて、とても嬉しいし幸せな事だと思う。

 胸の高鳴りもすごいし……とても懐かしい感じがする。

 付き合う前、特有の感じだ。


 一層の事、自分の気持ちを伝えたら付き合えるのではないかとまで僕は思ってしまう。

 美月となら上手くやっていく自身があるから。


 でも……本当にこのまま付き合ってしまって良いのかとも思ってしまう。

 いや、良いわけないのだ。

 何度も自分に言い聞かせているが、僕は2人を好きになったのだから……。


 多分だけど、2人は僕の好意に気付いてて、それでも僕にアピールをしてくれている。

 2人は選ばれなかった時まで覚悟ができていると言うことだ。


 覚悟を決めている人相手に僕は曖昧なまま付き合おうとしているのか……とても情けない。



 いいチャンスだ。

 この際しっかり美月と話をしてみようと思う。

 僕のことを大好きだと言ってくれた美月に対して僕はしっかり自分の気持ちを伝えなければいけないと思うから。

 どんな反応されるかわからないけど、今の僕が考える覚悟はこの形だと思う。



 決意を胸に、話をしようと美月の方を見ると美月はもういなかった……。


「え??あれ、美月は?」


 驚きを隠せず思わず声まで出してしまった。

 よく見ると孝宏さんまでもリビングには居なかった。

 美咲さんだけは可愛らしくポリポリとお煎餅を食べていた。


「あ、やっと戻ってきた。翔斗くんごめんね。美月ったら自分の部屋に行っちゃって……」


 美咲さんが美月の居場所を教えてくれた。

 美月はだいぶ前にはリビングを出て、自分の部屋に戻ってしまったみたいだ。

 孝宏さんは仕事の電話ということで今は席を外しているらしい。


「あの〜美月のとこ行ってきてもいいですか?」


 女子の部屋ということで確認はしておこうと思う。


「全然いいわよ。お父さんには言っておくわね」


「ありがとうございます」


 僕は席を立ちリビングを出て階段を登る。

 "美月の部屋"と言う看板があるからすぐ分かるだろう、と美咲さんは教えてくれた。

 本当にどこまで協力的なのだろうか。

 僕からしたらありがたい限りなのだが……。




 "コンコン"


「美月ちょっと話したいことがあるんだけど入ってもいいかな……」


「う、うん……なにもないけど入っていいよ」


 案外いつも通りの美月が出てきたので僕はびっくりしてしまった。






 美月の部屋は想像していたよりも物は少ないように思えた。

 少ないからか真新しい本棚がよく目立つ。

 本棚は6段ある内のまだ3段しか埋まっていなかった。


 ……最近本にハマったと言うのは本当だったみたいだ。

 疑っていたわけじゃないが、無理をさせてるのではないかと心配な時があったのだ。


「翔くん……そんなに見たら流石に恥ずかしいよ」


 じっくり部屋を見すぎていたみたいだ……


「ごめん、ごめん。確認なんだけどさ……」


「うん」


 先程の事を聞こうと思ったのだが、聞くだけでこんなにも緊張するとは、


「さっきの、大好きと言うのは……友達としてじゃないであってるよね?」


「……うん。つい、言っちゃったみたいになったけど私、翔くんのこと好きだから。友達としてじゃなくて異性として……大好きだから」


 こんな真っ直ぐな目で言われてしまったら浮かれてしまいそうだよ。

 まったく……


 甘えてしまいそうな自分をどうにか押し殺して僕は口を開いた。


「僕も美月のこと好きだよ。ここ最近は好きな気持ちがどんどん大きくなって言ってる様に感じる。

 この好きな気持ちはもちろん友達としてじゃなく異性として……だよ。でも僕は、な……」


「凪ちゃんの事も好きなんでしょ?」


 言おうとしていた事を美月に言われてしまった。

 やっぱり、美月は気付いていた。

 と、言うことは逆も然りと言うことだ。


「そ、そうだね……」


 なんとも歯切れの悪い感じになってしまった。


「私、翔くんの出した答えならどんな答えだろうと受け入れる覚悟はできてるから」


 いつもは可愛く見える美月が今はとてもかっこよく見えた。


「僕も後悔しないようにしっかり考えて答えを出すつもりだから」


「うん。でも待ってるだけなんて嫌だから私はアピールし続けるからね」


「う、うん。わかった……」


 想像していたものとは違ったが、しっかり美月に今の気持ちを伝えることが出来たので満足と言えば満足だった。





 僕自身どの様にして答えを導き出せばいいのかなんてわからない。

 このままずっと決められない可能性だってあるのだ。


 2人ともっと関わっていくことが今の最善だと思う。

 行動あるのみだ。




「それよりもさ!しょうちゃん!」


 その呼び方恥ずかしいからやめて欲しいんだけどな……


「どうしたの急にその呼び方……」


「せっかく再開した?のかわからないけど再会したんだからさ昔の話しようよ!」


「まぁ……久しぶりだしね。そうしようか」


 美月の提案により、僕たちは小さい頃の話をし始めたのだった。


 初恋がみっちゃんだと言うべきだろうか……あ〜悩む。


読んで頂きありがとうございました!

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