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第83話  1月18日 翔斗くんのバカーーーーーー

読みに来てくださりありがとうございます!

翔斗くんが帰って来たのはお昼過ぎの14時くらいでした。


「ただいま〜」


「あ、お帰りお兄ちゃん」


「お帰りなさい翔斗くん」


「うん……って凪も居たのか!ただいま!」


「ちょっとお兄ちゃん美香には??」


「ごめんごめん、美香もただいま」



私がいることに少し驚きを見せる翔斗くんですが、すぐに洗面所に向かってしまいました。


なんか、翔斗くんから美月さんの匂いがします。


やっぱりなんだかんだ言って好きな人が他の人と一晩を過ごすと言うのは嫌なものですね。


美香ちゃんはそのままリビングに戻ったので、私は翔斗くんの所に行くことにしました。




「翔斗くん……」


「ん?凪どうした?」


翔斗くんは至って普段通りです。

それは少しホッとするのですが、もしかしたら気持ちが美月ちゃんに向いてしまっているのではないかと不安になります。


「楽しかったですか?」


「う、うん。楽しかったよ……電車が終わってて帰れないってなった時はすごく焦ったけどね」


ってことは美月ちゃんと一緒にいると言うことを意識してるってことですよね……


「そうですか……焦ったんですね」


「うん?そりゃー焦るでしょ。夜ご飯は凪と一緒かもしれないけど夜寝る時家に美香が1人なんだから……」


「え?そっちですか?」


え?え?まさかの美月ちゃんと一緒のことに焦ってるわけじゃなくて美香ちゃんが心配で焦ってたってことですか?


なんか心配していた私が馬鹿みたいに思えて来ました。

こんなに美香ちゃん思い(シスコン)なのはどうにかしてほしいですが……


「そっち?……あーもちろん美月と同じ部屋で同じベットで寝ることになった時は少し焦ったけど、美香のことも心配だったし焦ったかな……」


なんか情報量が多かったんですけど。

美月ちゃんと同じ部屋で、同じベット……同じ部屋なのはまだしょうがないとして、同じベット?……同じベット??……同じベット?!?!


「同じベットって……どういうことですか!!!」


「え??どうしたの……」


「美月ちゃんと同じベットで寝たんですか??何してるんですか?いや、何したんですか??まさか……もう、翔斗くんのエッチ。嫌いじゃないですが嫌いです」


「え?え?凪?なんでそんな怒ってるの……」


そんなの決まってるじゃないですか。

嫌だからですよ!!!

本当に翔斗くんは言わないとわからない人なんですね……


「怒るに決まってるじゃないですか!翔斗くんが他の女の子と一緒に一晩過ごしてるんですよ!!許せるはずがないじゃないですか。そんなの、羨ましい!あ……」


やばいです。

口を滑らしてつい本音が……


「え?羨ましい……そ、そうだったんだ」


「え、あ、いや……まあ、翔斗くんと1日一緒に居られるのはた、楽しそうですからね……あはは」


「う、うん……」


とりあえず私は大人しくリビングに戻ることにしました。





「え……この短時間でどうやったらこんな空気になるの??」


テレビを見ていた美香ちゃんは私たちの様子を見て呆れたようにそう言いました。






「それで、お兄ちゃんは美月さんと一緒に寝たと?」


「いや、ほかに場所がなかったからね……」


私から話を聞いた美香ちゃんは、翔斗くんを正座させ事情聴取を始めました。

なんか……すごい雰囲気です。


「場所がないなら床で寝ればいいじゃん」


「いや……そう言われてもな、案外ベット広かったし真ん中に一つ空間開けてたから」


「そういう問題じゃないでしょ!全く……ん?でもこの感じお兄ちゃん寝てないでしょ」


「え?そうなんですか?」


私にはいつも通りに見えるのですが……どこをみてそう思ったのでしょうか。

美香ちゃんからは翔斗くんについての先生になってもらっています今度聞いてみることにします。

すると翔斗くんは、


「う、うん……実は、」


あ、そうなんですね……やっぱり美香ちゃんはすごいな。


「やっぱりか……凪さん今回だけは許してあげよう。お兄ちゃん本当に何もしてないみたいだし」


いや、翔斗くんがそんなことするなんて最初から思ってはいないんですよ。

ただ……さっきは本当に口を滑らせてしまっただけで、


「あ、いや……そんな怒ってないですから大丈夫です」


「あ、そうなの?ならよかったじゃんお兄ちゃん!」


「う、うん。そうだね」


「そんなことより、私今週の土曜日に友達の家に泊まることにしたからさ、今週の土曜日は、」


「あ、美香ちゃんそこは私から言いたいです」


「あ、そっか、ごめんごめん。ほらお兄ちゃん凪さんから話があるよ」


「うん。どうした?」


「あの今言った通り美香ちゃん今週の土曜日は友達の家にお泊まりしに行くみたいなんです」


「う、うん」


「それでですね……美香ちゃんから許可もらったので、私ここに泊まりに来てもいいですか??」


「え?僕しか居ないのに?」


「は、はい……翔斗くんしか居ないのに……です」


「美香がそれをいいと言ったと……」


「いや、強いて言えば提案してくれました」


「そ、そうなのか。ならいいんじゃないか?でも土曜日は出かける日だったよね?」


「あ、その話なんですが日曜日にします!」


「あ、はい」


「では、お泊まりで……いいです……か?」


「は、はい……よろしくお願いします?」



そうして、私は無事今週の土曜日に翔斗くんの家で翔斗くんと2人きりのお泊まりデートできることになりました。



お泊まりデート。確かラノベとかでは一緒にお風呂入ったりとかよくあります……私も翔斗くんと……いや裸ではまだ無理なので水着なら……ちょっと待った!!無理です無理です。何を変なこと考えてるんですか私。妄想凪はどっか言ってください!


頭の中で普通凪vs妄想凪が壮絶な戦いを繰り広げている時、美香ちゃんが翔斗くんに質問しました。


「それでさ……さっきからいつものお兄ちゃんとは別の匂いするけど、なんで?」


「そうか?俺的にはそんな変わってる感じしないけど……もしかして、美月の家に行ったからかな?」


な、何ですって……


「はぁ〜お兄ちゃんはそう言うところ治した方がいいよ」


「ん?どこをだ?」


美月ちゃんと一晩過ごしただけでは飽き足らず家まで行って来たと……


翔斗くんもですけど美月ちゃんは絶対許すまじ。

一瞬で私はデビル凪になりました!


「……翔斗くん、」


「ん?な、凪?ど、ど、どうした……おい、美香、凪からなんか黒いオーラが……」


「もうこれはお兄ちゃんがいけないよ。しっかり反省しな」


「翔斗くんの……翔斗くんの……」


「凪?本当にどうし……」


「翔斗くんのバカーーーーーー」


私は人生で初めてこんなに思いっきり人を罵倒したかもしれません。

こんなことでは嫌でしたが、また翔斗くんに初めてを奪われてしまったみたいです。

読んで頂きありがとうございました!

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