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第71話  1月10日 大切な人はいます!

読みに来てくださりありがとうございます!

      パリンッ…………



シンクの中ではありますが私はお皿を割ってしまいました。

何故かって……それは、


「凪って好きな人っているの??」


翔斗くんにこんな質問をされてしまったから。


「あ、すいません」


「だ、大丈夫??怪我ない??」


翔斗くんはさっきの質問なんて気にしていないかのように、私のことを心配してくれています。


ですが、私の頭の中ではお皿なんてどうでもいいんです。

翔斗くんの質問になんて返そうか、それだけで頭がいっぱいでした。


好きと言ってしまえば多分翔斗くんも好きだと言ってくれるでしょう。


ですが私には好きと言えない2つの理由がありました。


1つ目は、翔斗くんは私と美月ちゃん2人が好きな気がする、と言うことです。


私とは違った感情だったとしても、美月ちゃんにも好意を寄せている、そんな気がするんです。

だからと言って美月ちゃんに譲るとかではありません。

これはもう単純にわがまま凪ですが、

どちらかに好きと言われたから、その言われた相手を選ぶと言うのは私は嫌です。

しっかり私だけを好きになって、私だから良いと思ってもらえて初めて好きと言って欲しいのです。



2つ目は、まだ翔斗くんに私の全てを見せている訳ではないことです。

私自身が抱えていること。家族のこと、一人暮らしをしている理由など、その全てを翔斗くんに話した上で好きと言ってほしいのです。


私は翔斗くんの事が好きです。

翔斗くんとならずっと一緒にやって行けると思っています。

だからこそ、翔斗くんだけの凪になるのに、私だけを好きと思ってほしいのです。


好きと言えない理由があっても、前の私なら好きと言っていたでしょう。

それは、好きとは言わず翔斗くんを意識させる事ができないから。


ですが、今なら美香ちゃんに教わったあの技。

美月ちゃんと言い合いをすることによって増えた話のバリエーションで好きと言わなくても意識させる事ができます!



なので、今日は好きとは言いません。

そのかわりしっかり私の事を意識してもらいましょう!




私の代わりにお皿を拾ってくれている翔斗くんに私は言いました。


「好きな人はいませんよ」


「え?」


聞こえてなかったみたいです。


「好きな人はいませんよ」


「そうなんだ……」


ふふ、そんな落ち込まないでください。

まだ、私の話は終わっていませんよ。


「ですが!」


翔斗くんが私の声に反応して顔を見てきます。



美香ちゃんありがとうございます!

不覚ですが美月ちゃんもありがとう!


これが今の私!あざと凪ですよ。翔斗くん!





私は、翔斗くんの胸あたりに指を指して言いました。




     「大切な人はいます!」



翔斗くんに指していた指を、今度は私の口元に持っていき秘密のポーズをします!

そして、言います!



「誰かは言わないですけどね!その人とはずっと一緒に居たいと思っています!」


翔斗くんはものの見事に固まりました!

よし!完璧です!

これで、好きとは言わなくても、意識してくれるでしょう!




私は落としてしまったお皿を拾い始めました。


71話読んでくださりありがとうございます!

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