第70話 1月10日 思わず聞いてしまった。
読みに来てくださりありがとうございます!
「お邪魔します……」
今日、僕は凪の家に来ています。
「いらっしゃい!翔斗くん!!」
「エ、エプロン」
玄関まで出て来た凪は可愛らしいエプロンを着けていました。
「変ですか……」
「い、いや変じゃないよ。似合っていると思う」
「そ、そこは、か、可愛いって言ってくれてもいいんですよ?」
うわぁ〜今日の凪はなんだか、積極的だな。
でも、ここまで凪が言ってくれているなら、僕も言うべきだな。
「可愛い……と思うよ凪のエプロン姿……」
恥ずかしい……
「あ、あ、ありがとうございます……」
凪も恥ずかしいらしく顔を真っ赤にしていた。
2人して慣れていないことを口にして、照れていると……
「どうぞ……入ってください」
凪の一言で玄関にいたことを思い出した僕は、
「お邪魔します」
2回目のお邪魔しますと共に今度こそ凪の家に入った。
(昨日は……ピンクだったのか……サイズも……美香よりは確実にでかい……)
これはリビングに入った僕の目に、最初に入ってきた美しい景色だった……
凪の家の間取りは2LK
一人で住むには大きいのではないかと言えるぐらい広い。
一部屋は玄関からリビングに行くまでの途中にあるのだが、もう一部屋はリビングの横にあり、ドアはなく仕切りだけがある。
そして、その仕切りが開けられていることにより、見えてしまっているのだ凪の寝室が。
見えてしまっているのだ干してある洋服、と言うか、下着が……
「あの、凪……」
「はい。どうしました?」
「ここの仕切り閉めていいかな?」
僕の質問に凪も気づいたらしく、顔を真っ赤にしながら、
「あ、すいません。すぐ閉めますね」
「う、うん。ありがとう」
「あ、あの……見ましたか?」
凪の質問に僕はすぐに答えることができなかった。
その時点で凪の質問には肯定しているみたいなものなのだが……
ここで見ていないと言うのは無理があるだろう……
と思った僕は正直に言うことにした。
「見てないと言えば嘘になります。ごめんなさい」
敬語になってしまった……
「いや、これは私の注意不足なので、私こそ申し訳ありません」
2人で顔を赤くしながら謝りあった。
今日はお互いよく照れるな……僕はそう思った。
凪と2人で朝ごはん。
なんだかんだ初めてだった。
「凪……いつもこの量食べてるの?」
なぜこんな質問をするのか……
どれも僕の好きなものではあるのだが、量が多すぎるから。
「いえ……翔斗くんが来ると言うことで張り切りすぎました」
やっぱりか……
豚汁、お米、生姜焼き、ほっけ焼き、玉子焼き、フルーツにグラノーラが入ったヨーグルトが用意されていた。
と、言うか凪には好きな人がいるのではないのか?
それなのに僕にこんなことをしていいのだろうか……
僕はそれが頭によぎってしまった。
いや、待てよ……もしかしたらその好きな人は僕なのかも??
そ、そんなわけないだろう。
僕は何を考えているんだ。
嫌われてはいないと思うが、凪が僕のことを好きなんて……
そう思っていると、
「翔斗くん??あの、嫌……でしたか?」
凪から言われてしまった。
余計なことを考えるのはやめよう。
僕はそう決めた。
「嫌じゃないよ。いただきます!」
そう言って僕はご飯を食べはじめた。
「あ〜〜もう食べられない。ご馳走様でした」
どうにか全部食べきった僕はとてもお腹がいっぱいだった。
「ふふ、お粗末様です」
そう言ってお皿を下げてくれる凪に、
「あ、お皿は僕も一緒に洗うね」
そう言ってキッチンに向かった。
「それなら、お願いします」
凪の一言で僕は凪と一緒に皿を洗うことになった。
僕一人でやってもよかったのだが……
皿を洗っているともちろん無言になる。
だが、その無言ですら僕は居心地の良さを感じてしまった。
そして、この居心地の良さは美月には感じないものだと思ってしまった。
その居心地の良さに僕は思わず聞いてしまった……
ずっと気になっていたことを凪に聞いてしまった。
「凪って好きな人っているの??」
70話読んで頂きありがとうございます!




