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第67話  1月5日 やらなきゃいけない事は妹離れみたいです。

読みに来てくださりありがとうございます!

今は1時間目と2時間目の間。


次の時間が体育の授業なのだが、男子は教室で保健の授業となっていた。


そして、なぜか僕は男子に囲まれていた。


「どうしたの?こんな集まってきて」


大体予想はつくのだが、とりあえず聞いてみることにした。


すると1人の男子が代表として質問してきた。


「夜光さんの時から思ってたんだけど、どうやってあの学校の二大看板と友達になったの?」


やっぱりか……でもそんなこと聞かれても凪のことは町でナンパをしたことがきっかけだし、美月に関してはあっちから友達になってくださいって言ってもらえたしな……


僕がそう思っていると、


「まーいいやそれよりも連絡先とかも貰ってるの?」


2人の連絡先を持っていることは今更隠すことでもないので、正直に言うことにした。


「うん。持ってるよ」


「本当か!じゃー俺らにもくれよ」


「え?やだよ」


何を言っているんだこの人は、


「なんでだよ、お前だけずるいじゃないか」


周りもその人の言葉に"うんうん"と頷く。

ずるいとはなんなのだろう……

それに、僕の独断で女子の連絡先をあげることなんてできない。


「ずるいってどう言うこと?まず朝露さんと夜光さんには連絡先聞いたことあるの?」


僕の質問に対して、


「いや、断られたけど……」


「それなら尚更あげることなんてできないんだけど……」


「だけどお前でも貰えるなら別に俺らでも貰えるだろ」


なんかこの言い方は好きじゃないな。

まぁーいいけども、


「それでも、君たちとは交換してないこと。僕とは交換してくれたこと。それは事実だよ。断られていることを知っているのに連絡先を君たちに教えることなんてできないよ」


「なんだよ。古巻、図に乗りすぎだろ」


どこが図に乗っているのだろうか……

僕はこの人たちとは馬が合わない。そう思った。

そして、合わないなら気を使う必要なんてないな、とも思った。


「まず、なんでそんなにほしいの?2人の連絡先を交換して、君たちは何がしたいの?」


「え……い、いや、ほら少しでも仲良く慣れたなって」


よく言うよ。

心から仲良くなりたいなんて思っていない癖に。

僕はこう言った回りくどいやり方しかできない人たちは好きじゃない。


「仲良くなりたいなら連絡先を聞くことからじゃなくて、直接話すことから始めるべきだと思うけど」


「そ、そうだけど……」


もう埒が開かないな、

そう思っていると、


「もういいだろう。翔斗はお前らなんかにあげないって言ってんだから。ほれほれ、散った散った」


正樹が仲介に入ってくれた。


「ごめん。ありがとう」


「いいってことよ。でも、後で朝露さんとのこと、一応夜光さんのことも教えてくれよ。俺は幼馴染だろ。隠し事はあまり嬉しくないぞ」


そう言われてしまった。

もう朝露さんも隠そうととはしていないし、一応2人に許可もらって許可が出たら、正樹と聞きたいなら舞にも話そうと思う。


「話すことができたら昼にでも話すよ」


「おう!それでいいぞ!」


そのタイミングで、鐘が鳴り授業が始まった。

斜め後ろから、色々な視線を感じながら。





「正樹、舞、今日は3人でご飯食べよう」


その後僕は2人から許可をもらったので話すことにした。

ナンパをしたことは恥ずかしいが、した事自体に悔いはないので、話すつもりだ。


「お、話してくれるのか、いいぜ!」


「私もいいの?やったね!美月今日は翔斗とご飯食べるね」


「うん!わかった。私は仕方なく凪ちゃんと食べるから」


「なんですか。仕方なくって。少しぐらい喜んだらどうですか」


「じゃー行くよ2人とも」


凪と美月の言い合いがまた始まりそうだったので、とりあえず場所を探しに教室から僕たちは出ることにした。



「よし、ここでいいか。時間もないし」


そう言って、中庭を選んだ僕は、2人に対する気持ちまでは話さず他のことを全て話した。







全てを聞いた2人は……


「あの翔斗がナンパだなんて……」


「いや、それをやらせたのが美香ちゃんなのに驚きなんだけど」


「た、たしかに……」


何故か僕のことよりも美香に対しての驚きの方が大きいみたいだ。


「とりあえず、今まで黙っていたことはごめん。凪との約束だったんだ」


「まぁーそれはいいよ。翔斗が俺らを除け者にするとは思ってないからさ」


「まーね!そこは信じてたし、気にしてないよ」


「うん!ありがとう!」


いい幼馴染を持ったな。本当に。

僕がそう思っていると、


「それで、実際どうなの?2人のことは」


正樹から質問が飛んできた。


「私も気になってた」


舞も気になっていたのか……


僕が2人のことをどう思っているかを舞に話すのは、

少し嫌だった。

だから、


「ごめん。舞には言えないかな〜」


「え〜〜なんでよー」


「流石に舞にはね……」


僕がそう言うと、


「だってよ舞、教室で朝露さんと夜光さんがいるだろう!そこで食べてこいよ」


正樹が手を貸してくれた。


「私だけ仲間はずれなのひどくない??」


「ここは男だけで積もった話があるんだよ」


「チェッ、つまんないの。じゃー私は先に戻ってるからね」


舞には悪いな、と思う。

今度ジュースでも買ってあげよう。




「んで?2人のことはどう思ってるの」


舞が戻っていくと、正樹はすぐに聞いてきた。

僕も言う言葉は決めていたのですぐに答える。


「僕は2人のことを好きだと思っているよ」


「へ〜いいんじゃない」


「え?」


幻滅されても仕方がないと思っていた僕は正樹から言われた言葉に対して、変な声を出してしまった。


「好きになるのは悪いことではないからな。何人好きになろうと問題はないと思うぞ。そして、翔斗、お前のことだから浅はかな考えで好きと言っている訳ではないと俺は思っているが、違うのか?」


「いや、その通りだよ」


「そうだろ?なら自信を持って好きと言っていいと思うぞ。俺からしたら嬉しいよ。ずっと幼馴染の間でしか生活していなかったお前が、自ら旅立っていくんだから。俺も人のこと言えないけどな。あはは

だけど、お前初めてだろ?花以外に好きな人できたの」


「うん……そういえばそうだね」


「なら手探りでやらなきゃいけないわけだ。力になれることなら協力するぜ!」


「ありがとう」


「いいってことよ」


こうして、正樹には、2人の気持ちを含めて全てを伝えることができた。

だからこそ僕が今思っていることを聞くことにした。


「それでさ、最近思うんだけど……」


「うん?どうした?」


「あの2人には友達としか思われてないんじゃないかって、思うんだ」


僕がそう言うと、何を言っているんだ、見たいな顔で正樹は僕のことを見てきた。


「何を言っているんだ?どう考えてもあの2人は……いや、この感じを見ると翔斗本人に気づいてほしんだろうな。苦労するだろうな……翔斗がこれだと」


途中から独り言をぶつぶつ言い始めた正樹にどうしたのだろうと思っていると。


「そんなの友達から始まってるんだから、友達だと思われていてもおかしくないだろ。これから自分のことを見せていって好きにさせるんだろ」


正樹からそう言われた。

たしかにその通りだ。


「そうだな。これからが大事だよな。僕は僕のできることをしてアピールしていけばいいね」


「そうだ!それでいいんだぞ」


なんか正樹の顔が若干引き攣ってるように見えたけど、そこはスルーした。




僕は僕のできることをする、と言ったけれども実際何をするのかはまだわからない。


もし2人に振られてしまっても悔いだけはしたくない。


そのためにもまずは身の回りを整えて行こう


「最近切ったけど、また髪の毛を切ってくるよ!そこから始めようと思う」


「おう!そうだな!その時は言ってくれ。俺も……」


「それなら、美香について来てもらわないと」


正樹が何かを言っているような気がしたが、気にせず僕が言うと、


「はぁ〜〜」


正樹からため息と共にジト目が飛んできた。


「な、なんだよ」


僕の質問に対して、正樹は言った。


「お前が最初にやることは髪の毛切ることじゃない。妹離れをすることからだろ」


「え?」


正樹曰く、僕が最初にやらなきゃいけない事は、


      妹離れみたいです。


そんなこと僕にできるのだろうか……


67話読んでいただきありがとうございます!



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