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第4話  10月6日 ナンパが成功して、友達になりました。

読みにきてくださりありがとうございます。

 「なんでここにと言われましても………私だってカフェに行ったりしますし」


そうだよ、僕から声かけたのに何言ってるのか、、


「あ、そうだよねごめんごめん。あはは……」


やばい、、まさか朝露さんだとは思わず、何話すかも考えてないぞ。


「えーーとそれでこの感じを見ると、私とは知らずナンパをしたらまさかの私でびっくりしてしまったということで大丈夫ですか?」


やっぱりバレてるよな〜〜

僕的にはナンパだとバレたくなかったけれども流石に無理だったみたいだ。


「すいません……そういうことになります。

とりあえず座ってもよろしいでしょうか??」


こうなったら事情を説明しようと思った僕は、許可を取ることにした。


「そうですね。立ってるままだとあれなので。

それで、まさか古巻くんがナンパなんてするんですね。意外でした。」


あ〜〜学年一の美少女に呆れられてしまってるよ。

どうしようほんと……


「いや、今日が初めてといいますか、、今日で終わりとも言いますので、ほんとに最初で最後だと思います」


少しでもと思い言い訳したけど、ダメかな……


「最初で最後ですか……でも私の見ている限りでも、

古巻さんはナンパ慣れている感じにも見えませんでしたしそうなのでしょうね。うふふ」


笑われてしまった、、あーーーー助けてくれよ美香〜

でも、最初で最後というのは伝わったようでよかった……


「でも、確か古巻くんはお付き合いされている人いましたよね?」


朝露さんでも知っていたのか。

あまり学校では公表してなかった気がするのだけど、、

とりあえず誤魔化すほうがなんかあれなので正直に話すことにした。


「いやーついこの間浮気されて、振られまして……あはは……」


いや、そんなこと言ったら同情してくれとか言ってるみたいなもんじゃん何言ってるんだよ僕は。


「あ、そうだったのですか……じゃーそれで悔しくてナンパに?」 


「いや……悔しくてというよりかは、落ち込んでいたら妹に引きずってないで次に進みなよって自分の中でいいと思った人1人だけにナンパしてこいと言われましてですね、、」


「いいと思った人1人だけ…………

ふふ、面白い妹さんですね。」


最初になんかボソって言っていた気がするけど、、

聞こえなかった、


「そうですね……兄思いなのかよくわからないですが」


ここで話が途切れてしまった。

いや、気まず過ぎるぞ……

でもそうだよな、朝露 凪 は成績はトップ、運動も万能、誰から見ても完璧な人だ。学校でも数え切れないほど告白されているって聞くし。それも全て断っているとか。連絡先すら未だ持っている男はいないと言われている。言わば、難攻不落、絶対要塞。

ガードが硬いのだ。

そんな人に僕は少し話したことはあるが、ほとんど話したことがない状態で連絡先を聞くわ、一緒にお茶でもなんてこと言ってしまうわで普通に引かれるよな。


ん?でも今もう一緒にお茶できてはいるのか……

よくわからないけどこのまま黙っているのはやばいな

話しかけよう……とした時


「まずは古巻くんのこと教えてください」


ん?今なんて言ったんだ?


「ごめん、もう一度いいかな??」


「はい、私は古巻くんのことは知りません。

だから古巻くんがどういう人なのか教えてください」


まさか、あの朝露さんに僕のことを教えてくれって言われるなんて……


「そうだね……そしたら朝露さんが聞きたいこと質問してくれないかな?」


待て待て何を言っているだよ翔斗。

これはアピールするところであって決して朝露さんから聞きたくて聞いてるわけじゃないんだ。ほんとに僕は馬鹿すぎる


「いや、ごめん、、今のはな」


今のはなし。と僕が言いかけた時


「古巻くんの好きなこと教えてください」


まさかの質問してくれた。いやなんて優しいんだ……


「は、はい!僕の好きなことはラノベや漫画を読むことです」


いや、正直に言い過ぎた、、これは流石に引かれてしまうかも、、


「ラノベですか……どう言ったジャンル読むんですか?」


何?食いついた??いや、多分聞いてくれるだけか


「幅広く好きだけど、最近はラブコメにハマってるかな……特に好きなのは「中学生の時に別れた彼女が再婚したお母さんの連れ子だった」って作品で、「連れかの」って呼ばれているやつかな……」


そう言った瞬間、朝露さんが少し僕の方に顔を突き出した。

あ、、やばい、可愛い……なんて思ってしまったが、流石に女の子の前でラノベの話したのがまずかったかな……そう思っていると、


「それ私も大好きなんです。あの、付き合うのか、付き合わないとかいうもどかしい感じとか、途中から出てくる女の子のキャラとか振られちゃうけ何故か私すごく応援したくなっちゃう……しっ……てごめんなさいわたしつい……」


ものすごく熱弁された、、それよりも顔が赤くなってる……それすらも可愛いなんて。


「いえいえ……もしかして、朝露さんってラノベとか好きなの?」


僕は思い切って聞いてみることにした。


「……はい。他の人には内緒にしていますが。」


なるほど、口走ってしまったと言うことか。


「いいじゃん!僕もラノベ好きだしさ、読んでて悪いことなんてないんだし」


「そう……ですよね。ならもう少しだけ、ラノベのお話しませんか?」


まさかの朝露さんからお誘いが来るなんて。


「いやこちらこそお願いします」



それから3時間以上僕と朝露さんは「連れかの」のことについて話した。


「あ、もうこんな時間だそろそろ帰らないとやばいよね?朝露さん」


僕は楽しすぎて時間を忘れていたようだ。


「そうですね、ならそろそろ帰りますか。

今日はありがとうございました。」


お礼を言われてしまうなんて、、


「いやいや僕の方こそ急に話しかけたのに話してもらってありがとうございました。ほんとに楽しかったです」


僕は深々と頭を下げた。


「ふふ ほんとに律儀なんですね。

           古巻くん、はい、これ」


下げていた頭をあげ朝露さんの方を見ると

朝露さんが僕にスマホを見せていた。


「これは……スマホですか?」


訳がわからない……なんだ、どういう意味なんだ??


「いや、連絡先交換するんですよね?」


え???連絡先交換????


「え?僕なんかとしてくれるんですか??」


「元々は古巻くんから行ってきたじゃないですか。

今日話してみてラノベのことを共有できる人がいるのっていいなと思いました。……それに古巻くんは他の人と違って私のこと……だから友達になりましょう。学校では話せないと思いますがこれなら話せますし」


途中声が小さくなり聞こえなかったが、最後にとても綺麗な笑顔と共に友達になりましょう言ってくれた。

僕は最近辛くてこれからどうしようって迷っていたけど、色々なことの巡り合わせでこうして1人の友達が、

しかも学年一の美少女である朝露さんと友達になることができて泣きそうになった。


「是非、よろしくお願いします」


また深々と頭を下げた。





そうして僕はナンパが成功して、

     学年一の美少女と友達になりました。



4話読んで頂きありがとうございます。


レビュー、小説のフォロー、応援していただいた皆様、ほんとにありがとうございます。

読みに来てくださった方もありがとうございます。これからも良い作品にしていくため頑張るのでよろしくお願いします。


まさかの朝露さんもラノベ好きだとは、私とも仲良く慣れそうですね笑

これからはスマホでの会話が多くなるため「」が多くなると思いますがよろしくお願いします。


誤字脱字、感想、ご指摘などのコメントお待ちしております。


レビュー、小説のフォロー、応援などもして頂けると嬉しいです。


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