第106話 2月13日 バレンタイン前日
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「うーーーん、翔斗くんはどんなものを作れば喜ぶでしょうか……」
家のリビングで1人、スマホのとあるウェブページを見ながら呟くのは私、凪ちゃんです。
とあるページとは何??そんなのこの時期にあるイベントなんて一つしかないではありませんか。バレンタインですよ!!
これまで一度もバレンタインでお菓子づくりなどしたことなかったのですが、今年は……やっぱり作りますよね――翔斗くんにあげたいですし、美味しいっていってほしいですから。
さて、ここで最初に戻ります。
翔斗くんは何を作ってあげたら喜んでくれるでしょうか……。
生まれてきてからバレンタインで男子おろか女子にすらあげたことがないんです……何を作ればなんかわかりませんよ。バレンタイン以外でもあげたことはありませんけどね。
無難にクッキーとかですかね……いやそれだと美月ちゃんに負けてしまいます。
勝負とかしているわけではありませんが、送る人が同じと言うことは必然と翔斗くんの中でどっちらが美味しいと言う感想が出てしまいます。翔斗くん優しいから口には出さないと思いますけど……。
美月ちゃんに一度だけバレンタインのことを聞いたことがあるのですが、義理チョコで女子に配っていたそうで、作った経験はあるそうなのです。
本当にピンチ……あせ凪です。
2時間ほどして、やっと何を作るか決まりました。
今から材料を買いに行きます。
作ることに関しては自信凪でしかないので大丈夫だと思いますが、やっぱり形はハートにしたり、大好きと文字を入れたりするべきでしょうか……いや、手紙を添えるとかもいいですね。
買いに行こうと思ったのに、今度は翔斗くんへの気持ちの伝え方で悩み始めた私は、玄関で靴を履きながら体育座りをしてしまいました。
このポーズをすると頭が良く回るんです。考え凪、とでも言うのでしょうか――考える人みたいですね。
さらに時間は経過し、答えが出た時にはお昼を回っていました。出かける前にお昼ご飯を食べることにします。
今日のお昼はオムライス、ケチャップを使い試しにハートを書いてみます……お尻みたいになってしまいました。
もし、文字にしていたら大変なことになっていたかも知れません……危ない、危ない。
今度こそ、家から出た私は御目当てのものを買いに駅に向かいます。
今まで、お菓子作って渡すだけなのにここまで盛り上がれるのか、と私は馬鹿にしていました。
今となっては、私の方が馬鹿だったと思います。
好きな人が何を作ったら喜んでくれるのか、考えるだけでも私は楽しいと感じたからです。
中には美味しくないって言われたらどうしようと心配する人もいるかも知れません。
しかし、私は翔斗くんの好きな味は把握していますので、その心配がないのです。
まさしく、勝ち凪申した!ですね。
「翔斗くんなんて言って褒めてくれるかな〜」
街中をスキップしながら、独り言を言ってしまうほど、私はバレンタインと言うイベントが楽しみ見たいです。
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