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突撃!オニの戦車(`・ω・´)ゞヒノヤマノボレ  作者: つばき☆テルゾー
第1章 よみがえる咆哮
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木漏れ日と川のせせらぎに

スマホもラジオもテレビも電波が来てない。

何もする事がない。

自分の車に乗り込むと、シートを後ろに倒して、しばらく天井を眺めていた。

山間を通るそよ風と、風に揺れる木漏れ日が顔をやさしくなでる。

川のせせらぎが耳を通して安らぎを運んでくれた。

それから1時間ウトウトしていたら、子供の話し声が聞こえてきた。

裕子は身を起こして窓の外を見ると10歳ぐらいの男の子と女の子が歩いて来る。

女の子は手に青い手さげ袋を持っている。

お菓子でも持ってきたのだろう。

男の子「本当に声が聞こえたんや」

男の子は川の方を指さしながら言う

女の子「え~あんな所で?怖わぁ~い。崖やない。」

道路に見慣れない車が止まっているので、男の子はチラチラこちらを伺ったので、少し目が合い反射的に男の子と裕子は、軽く会釈をした。

女の子「知ってる人?」

男の子「んーにゃ知らねえ」

二人はこちらをチラチラ伺いながら、車の横を通り過ぎた。

車から数メートルの所に、ガードレールの切れ目があり、そこから川に降りる様子だ。

男の子「うっしゃ、ここからいくぞ。足元に気ぃつけ」

女の子「うん」

そこから崖を下って川の方へ降りていった。

裕子「あ~あ小学生は、夏休みか」

とにかく裕子は、やる事がないこんな時、考え事をしてしまう。

(子供が歩いて来れるって事は、集落が近いって事?集落まで歩いて行こうかな・・・)

(ふもとの村に行っても誰も相手にしてくれなかったら?)

(仕事に行っていて誰も居ないかも?)

(案外早くゴンゾさんが戻ってきたら?)

(やっぱり動かないで待つことにしよ。)

眠くなってきたので、これ以上の事を考えたくない。

車のシートに寝そべると、そのまま寝息を立てて居眠りを始めた。

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