勇者を思う手紙
掲載日:2021/03/26
私の勇者様へ
勇者様がこの手紙を読む頃、私は生きてこの世にはいないでしょう。
先日の裏切りをどうかお許しください。
きっと驚かれた事でしょうね。
しかし、ああする他なかったのです。
魔王を倒すためには、どうしても奴が持っている宝玉が必要だった。
忠誠を誓い、油断させる必要があったのです。
だから、私は貴方を裏切りました。
これから奴と決着をつけてきます。
勝算はありませんが、生存を考慮しなければ勝ち目はあります。
おそらく生きて勇者様とお会いすることはないでしょう。
決闘は勇者様と初めて語らいあった洞窟で行います。
この手紙を読んですぐ向かえばおそらく宝玉を回収できるはずです。
宝玉以外にお見苦しい物を見つけてしまうかもしれませんが、無視してくださってかまいません。
どうか心を痛めないでください。
私の命は勇者様に助けていただいた時、あなたに捧げると決めていたのですから。
私の勇者様へ、どうかその手で魔王を倒してください。




