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鍛冶屋の親方は基本いい人

 あの後、俺とシャルロッテそしてヘレンさんで何とかマナリアさんを慰めた。さすがに何も買わずに出るのも悪いと思いいくつかの魔道具と魔導書を買って店を後にした。


「おっ、お疲れさん」


 店の前に立っていたルークは言った。


 「ところで、フィーさんは」


 「ああ、それなら」


 そういってルークは、近くにあるベンチを指差した。そこには、ベンチに横たわっているフィーがいた。


 「まさか、あれ死んでないよな」


 俺はルークに恐る恐る聞いた。


 「死んでないから・・・多分」


 「シャルさん、あれ死んでませんよね」

 

 俺は、殴った本人に聞いた。


 「大丈夫ですよ。あのハリセンは、攻撃力上昇とノックバックのエンチャントしかしてないので、死にはしませんよ」


 シャルロッテは、笑顔で言った。


 「・・・絶対ハリセンの出せる威力じゃないんですけど」


 「そんなに威力は出てませんよ。ルークさんがモンスターを殴る位の威力しかないですから」


 「おいおい、死んだわアイツ」


 ルークに拳骨を食らったとして考えてみた。モンスターを一発で倒せる威力だ、それで生きてる方がおかしい。


 「そういやさっきからフィーが痙攣してんだが、あれ大丈夫か?」


 そういって俺達はフィルのいる方へと向く、フィルはビクンビクンと体が震えていた。


 「シャル早くエリクサーを」

 

 「わかりましたよ」


 シャルロッテはそう言って、フィルにエリクサーを体に駆けた。


 「エリクサーって確か体に駆けたら激痛が走るんじゃ」


 「そうですよ、だってこれは人様に迷惑をかけた罰ですから」


 そのセリフを笑顔で言わないで、滅茶苦茶怖いです。


 「ああああああああ!!体が!!焼ける痛い痛い痛い!!!」


 フィルは涙を流しながら悲鳴を上げる。


 「エリクサーは色々なことに使えるんだな」


 「そうですよ、まああれは間違った使い方ですがね」 

 

 ルークとシャルロッテは落ち着いていた。


 「あれを目の前にして落ち着いてられんのかよ」


 俺はルークに聞いた。


 「まあ起きたことだし仕方ないだろ」


 少し苦笑いをしながらルークは答えた。


 「そろそろ落ち着いたみたいですから、あそこに行きますか」


 シャルロッテはそう言うと、フィルの元へと向かった。


 「俺達も行くか」

 

 「そうだな」


 俺とルークもシャルロッテの元へと向かった。


 「うう、あ、う」


 「どうかしましたか、フィーさん?」


 シャルロッテは笑顔でフィルに語りかけた。


 「・・・あ、悪魔」


 それだけ言うとフィルはまた気を失った。


 「あら、また寝てしまったみたいですね」


 「もう突っ込まないぞ、それより次どこ行くんだ」


 俺は面倒くさいので突っ込むのをやめ、次はどうするかを聞いた。するとルークが口を開いた。


 「そんだったら、俺ちょっと寄っていきたい所があんだけど」

 

 「それってどこだ」


 俺はルークに聞く。


 「鍛冶屋だよ。昨日、一昨日とモンスターとの戦闘が異常に多かったからな」

 

 「そういや、俺の短剣も少し錆びてるしな」


 モンスターとの戦闘でこうなったのか、それともあのおっさんが手入れを怠っていたのかはわからないが、俺の短剣も少し錆びれていた。よく考えたら俺ほとんどモンスターと交戦してなかったな。解せぬ。


 「そうと決まったら、早速鍛冶屋に行きましょうか」


 「んじゃ俺に付いて来い。この近くに俺の行きつけの場所がある」


 そうルークが言ったので俺達は、ルークに付いて行った。ちなみにフィルは、ルークに担がれている。


 しばらく歩いているとルークは、足を止めた。


 「着いたぞ」


 そういわれたので俺とシャルロッテは、ルークのいる方を向く。そこには石造りの縦長の家屋が立っていた。


 「おーす、親方いるかー」


 ルークは店の中に入るとそういった。すると中から老け顔の小柄なおじさんが出てきた。


 「お、ルー坊じゃねえか。どうしたんだ一体」


 「実は最近、モンスターとの戦闘が多くてな、武器の点検をしてもらおうと思ってきたんだよ」


 「ほう、そんでそこの3人はルー坊の連れか?」


 親方がルークに聞く。するとルークは、少しうれしそうに答えた。


 「おう、俺のパーティーメンバーだ。そんで右から、カイト、シャルロッテ、後今担いでんのはフィルだ」

 

 それを聞いた親方は、嬉しそうに言った。


 「そうか、そりゃ良かったよ。俺はスミス、この店の店主のドワーフだ。こんなルー坊だが良い奴なのは確かだ。よろしくやってくれよ」


 「いえ、こちらこそいつも、ルークにはお世話になってますから、こちらこそお願いします」

 

 俺は、スミスさんにそう言った。


 「おう、こちらこそ改めてよろしくな」


 ルークは嬉しそうに言った。


 「私からもこれからよろしくお願いしますね」


 「おう、よろしくな」


 俺らがそんな話をしていると、ルークはスミスさんの方へと向いて行った。


 「こいつらが俺のパーティーメンバーだ」


 そうルークは、言うとスミスさんが言った。


 「そうか。いい仲間を持ったじゃねえか。よし、そんじゃ本題に入るとして、ほら武器を寄越しな。勿論そこにいるカイ坊もだ」


 俺は、カイ坊と呼ばれることになってしまったらしい。武器を点検して貰うために、俺とルークはスミスさんに武器を渡した。


 「こいつは凄い。いったい何体のモンスターを相手にしたらこんなことになるのか分からないが、相当傷んでやがる。そんでこっちの短剣だが、これは掘り出し物か?こんなんじゃ鈍器も同然だ」


 スミスさんは、とんでもないものを見たような顔をしていた。てかあの野郎なんてもん俺に押し付けやがった。まさか、鈍だとは、思わんかった。


 「こいつは少し手間がかかるが、3日あれば十分だ。三日後にまた来てくれ。そん時までに完璧に仕上げてやるぜ」


 スミスさんは、嬉しそうにそう言った。


 「お、親方が珍しく本気出した」


 「馬鹿言え、俺はいつも本気だ」


 親方とルークは笑いながら言った。


 「そんじゃ楽しみに待っているさ。そういや、親方の弟子さんどうしたんだ?」


 ふと、何かを思い出したかのようにルークは親方に聞く。


 「あいつらなら、今日は外回りに出てっからいないぞ」


 「そうか、まあまた会えると思うからいいか。そんじゃ親方、頑張ってくれよ」


 「任せとけ、完璧にしてやらぁ」


 「それじゃあ、スミスさん3日後にまた来ます」


 「おう、カイ坊も、期待して待ってろよ」


 そう言って、俺達は鍛冶屋を出た。


 ちなみに、フィルは、一切目を覚まさなかった。




  


 




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