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ラッキースケベは誰も幸せにはならない

 俺は今、ユグから空間魔法についての説明を受けていた。


 「空間魔法を使う時は、まず初めに自分の出してみたい空間を思い浮かべるんだ。そしてそのイメージを思い浮かべながら「ルーム」と唱えればいいんだ。さあ、やってみようか」


 ユグに説明を受けた俺は、言われた通りにイメージを行う。どんな空間にしたいかのイメージが定着した為俺はルームと唱えた。


 すると、目の前に黒い渦の様な物が現れた。その渦の中を覗くと、畳が6畳敷き詰められただけの殺風景な空間があった。


 「それが、空間魔法で作られた空間さ。後、空間を消したい時は消えろと念じれば消えるよ」


 俺は言われた通りに、消えろと念じる。すると目の前にあった空間は、跡形も無く消えて無くなった。

 

 「成程、それとこの空間の大きさや内装とかは変えることは出来るのか?」


 俺は、疑問に思ったことを聞く。


 「内装は、またイメージし直せば変えることが出来るよ。ただ、空間の拡張は…」


 ユグは、苦笑いをし言葉を濁す。それを見かねたドラミラさんは、相変わらず無表情ながらに言った。


 「空間の拡張についてですが、空間の大きさはその人の魔力量によって変化する為、空間を縮小するかとは出来ますが空間の拡張は出来ません」


 ドラミラさんは、息を整えて続ける。


 「それと、初めに出た空間が自分の出せる限界の大きさです。ただし、例外もあります」


 「その例外とは?」


 「そうですね、まずユグドラシル様の様なイレギュラーなものを生み出す方やまずいないと思いますが魔力量が無限又は、無尽蔵の方ですかね」

 

 ドラミラさんは、少し笑みを浮かべており本人は、魔力が無限にある人はいないと思っているらしい。てか説明を聞く限りだと、多分シャルロッテの魔力量は多分フィル程ではないがかなりの量があるかもしれない。まあフィルに関しては言わずもがな。


 「それと、魔法で作った空間は開閉は自由だし自分以外にも、人を入れることが出来るんだ」


 ユグが、説明を付け足しす。しかし、次にユグの言った事に俺は驚きを隠せなかった。


 「しかもこの空間は外とは干渉しないから音漏れの心配がないから、ラ〇ホ見たいな活用の仕方も出来るんだ」


 ユグは、笑顔で言った。この説明で、俺は気になる事があるので聞く。


 「それってお前の実用例か?」


 「ま、まさかー。そんなわけないじゃないですかー」


 ユグは、滝のように汗を流し目を泳がせ、棒読みで言った。


 「チッ、リア充かよクソが」


 俺は、そう言いながら唾を吐いた。流石に人の家で唾を吐くのはやりすぎたかもしれないが、非リアの俺にとってはそんな事でもしない限りやってられなかった。うん、流石にやり過ぎたな。


 「で、相手はドラミラさんか」


 俺は、ユグの隣で顔がリンゴの様に真っ赤に染まっていたドラミラさんを見て言った。


 すると、ユグとドラミラさんがビクリと肩を震わせた。


 「そ、そうとは決まったわけじゃ無いよ。まさか僕とミラが昔からの幼馴染で、しかもずっとお互いが両思いだったけどどちらも言い出せず、僕が魔王になった時に思いを伝えて実って嬉しかったからその流れでやっちゃったとかみたいな訳無いじゃないか」


 目を泳がせ顔色を信号機の様に赤青と変えながら語る。あの二人幼馴染だったのか。


 「長々と馴れ初めまで、聞かされるとは思ってなかったんですがそれは…」


 流石に、俺は呆れた。うん、何か疲れた。それだけです。


 「な、何でそんなことまで言ってるのユー君!は、恥ずかしいよ」


 「僕、何か変な事言っちゃったの、ミラ」


 ほら、当事者である二人でさえこうなってるし、てかドラミラさん素に戻ってるやん。


 「ユグとドラミラさん、まず落ち着いて下さいそんなんじゃもっととんでもない事言い出しますよ」


 俺は、二人をなだめる。てかそうしないと、ユグがとんでもないこと言いそうだし。


 しばらくして二人は、ある程度落ち着いてきた為俺は2人に質問をした。


 「それでは落ち着いた所で、どうしてこうなった」


 「動揺して、とんでもないことを口走りました」


 「ユー君に恥ずかしいことを言われました」


 2人は正座して答えた。てかドラミラさん口調素のまんまなんですが。


 「素がばれたから、気にしないだけ」


 「何で、心の中読んだの?」


 「気にしたら負けだよ、カイト」


 「えぇ…」


 なんかもう、突っ込んだら負けるな。うん。


 「まあ、とりあえず空間魔法は、色々と使えると言う訳ですね」


 「まあ、ぐだったけどそう言う事だね」


 ユグさん、いい笑顔ですね。


 「おい元凶」


 ユグは、そっぽを向いた。

 

 「それと、2人の関係って部下達に言ってたりすんのか?」


 俺は二人に聞くと、二人はお互いに目を合わせて言った。


 「「言ってないです」」


 だろうと思った。なんとなくだけど、言わなそうだもん2人共。そんでもって部下の人達にばれてそう。


 「まあ、俺が言っていいのか分かんないが、そう言う事は言っておいた方が良いぞ」


 「確かに遅かれ早かれ、言わなくちゃいけない事だもんね」


 ユグは、何か納得した様だ。


 「ユー君、私も付いて行くよ、というか私がいなくちゃいけないからね」


 ドラミラさんは、さっきまでとは打って変わり何かを決意したようだ。


 「そう、それじゃミラ一緒に行こうか」


 「うん!」


 2人は俺がいることを忘れているのか、なぜかいちゃついていた。


 「いちゃついてるとこ悪いが、俺は仲間の所へ戻らなくちゃいけないからここでお別れだ」


 そう言うとユグは、


 「そう、今度来た時はゆっくりしていきなよ」


 そう言って俺に笑顔で手を振った。


 「それじゃ、またな」


 俺はユグに、そう言って転移魔法を唱えた。


 「あ、そういえば一つだけ言うの忘れてた」


 ユグは、何かを思い出すように呟く。


 「どうしたの?」


 ドラミラは、首を傾げた。


 「いや、転移魔法についてさ」


 「ああ、あれね…」


 「転移魔法は、場所に移動するのには問題ないんだけど人に移動するとなるとさ、まあ押し倒す感じになっちゃうんだよね」


 ユグは、笑いながら言った。


 「あれは、やられた本人からしたら笑えないけど?」


 「本当にあの時はごめんね」


 「あの時が、私の初めてだったのになぁ」


 「うぅ…」


 ユグはドラミラに頭が上がらないらしい。



 _____________


 

 よし、まず何があったか確認しよう。


 確か俺は転移魔法を使って移動したのは覚えている。そして今俺はシャルを押し倒しているのだ。


 まあつまり俺が言いたいのは、やっちゃったぜ。


 「いきなりいなくなったかと思って心配して探してたらまさか押し倒されるとは思ってませんでしたよ」


 シャルロッテは、怒気の孕んだ声で俺に告げた。先程から冷や汗が止まらない。


 「と言う訳で、カイトさん覚悟は良いですか?」


 シャルロッテは、笑顔でハリセンを構え振り下ろした。


 そして俺の意識はそこで途切れた。


 多分、俺死んだわ。



ここまで読んでいただきありがとうございます。とりあえずキャラの崩壊が激しい気がしますが、気のせいでしょうか。書いてる私自身が把握出来ていないと言う恥ずかしい状態に陥ってます。


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