表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
14/22

ペットの世話は責任をもって行いましょう

 前回のあらすじ、なんかラスボス戦が始まった。


 というかそんなことでもしないとやってられないんだよなぁ。なんだよ黒龍って、山の頂上とかだったら分かるよでもさ、山の中腹も行かない辺りで出て来るのは御門違いだと思うんですが。


 「なぜここに黒龍がいるんですか!」


 「分からないが、このままだと不味いな」


 シードさんとウェンディさんは言った。やっぱりこの辺りにはいないんですね。分かります。


 「ところであれってどうすりゃいいの?」


 「倒せば良いんじゃないですかね」


 シャルロッテは、それ以外方法はあるのかと言いたそうにして言った。


 「あれってさ、倒せんのかな」


 「大丈夫ですよ、ルークさんとフィーさんがいますから」


 あ、だめだこれシャルロッテも現実逃避しだしたわ。そりゃそうだわ、だってさっきからずっと睨みつけてるんですけど、怖いわ。例えるのなら、入試や就活の時の面接官だなありゃ。


 ちなみに俺の時は優しそうな方だったので問題ありませんでした。


 「シャルロッテさんや、今はルークとフィルはいませんよ」


 「そういえばそうでしたね、もしかして詰んでますか、これ」


 「うん、詰んだな」


 すると今自分の置かれている状況に気付いたのか、シャルロッテは冷や汗をダラダラと流した。


 「あばばばばばばばばば」


 「シャルロッテさんが壊れました!」


 「いつものことですから気にしないで下さい」


 「えぇ…」


 ウィンデイさんは少し引いていた。そりゃいきなり発狂されたらそうなるな。


 「それよりこいつどうすんだ、さっきからずっと睨みつけてんだが」


 シードさんがそう言ったので、俺は黒龍の方を向く。睨みつけるしかしてこねぇなこいつ。初代のポ〇モンの睨み付けるさんかよ。


 するといきなり黒龍は息を吸いだした。


 「あーこれ多分アレだな」


 「多分アレですね…」


 「あれ来るんですかね」


 『グァアアアアアアアアア!!!』


 「「「ほら鳴いたー」」」


 黒龍は咆哮を上げた。俺達は何となくやって来そうな事を予想したら当たった。緊張感?何それ美味しいの?


 「はっ、私は今まで何を」


 シャルロッテは黒龍の咆哮で正気に戻ったようだ。


 「そういやシャルロッテ、アレにハリセンて効くのか?」


 「あー、多分ワンパン行けるかどうかだと思いますけど」


 「「「シャルロッテさん、お願いします」」」


 俺とシードさん、そしてウィンディさんはシャルロッテに頼み込んだ。


 「なんで私なんですか!」


 「なんでってそりゃあ」


 「「「シャルロッテ(さん)がハリセン使い慣れてるからだろ(です)」」」


 逆にあんなもん見せられて、私ハリセンで戦えませんとか言った日には俺は多分シャルロッテを叩きそうになるな。まあやらんが。


 「分かりましたよ!やれば良いんですよねやれば。それとカイトさん、後で覚えておいてくださいね」


 シャルロッテは、諦めたのか承諾した。ついでに俺の死も確定した。


 「カイト」


 「カイトさん」


 シードさんとウィンデイさんは、俺の肩に手を置いて言った。


 「「強く生きろよ(下さい)」 

 

 「何でだろう、釈然としない」


 俺だけ痛い目に合うのはおかしいと思ったが、それを言ったら人として何か失う気がする。


 「それじゃ、さっさと殺って来ますね」

 

 「あっ、ハイライトが消えてる」


 シャルロッテは笑顔で黒龍の元へと向かった。黒龍も身の危険を感じ取ったのだろう、シャルロッテに向かって炎のブレスを吐く。


 するとシャルロッテは、何もない所からユウジを出した。そしてユウジを盾として使った。


 「やっと出れtギャアアアアアッ!!」


 これが俗に言う出オチですね、分かります。とりあえずユウジは、こんがりと焼けました。


 そしてシャルロッテは、黒龍との間合いをゼロまで詰めハリセンで思いっきり叩いた。そっして黒龍は、ズズーンッと音を立てて倒れ消滅した。


 「やりました」


 シャルロッテは、笑顔で言った。うん、怖いです。そして黒龍の元居た場所には、魔石とユウジ?そして()()があった。

 

 「なんだこれ」

 

 俺はそう言って首輪を拾う。そこには、「この子はティアマトです。良く城から脱走するので見つけたら首輪についているボタンを押してください」と書いてあった。


 「で、これはどうすりゃいいんだ?」


 「押してみたらいいんじゃないですか」


 「そうか」


 シャルロッテが押してみろと言ったので、俺は首輪のボタンを押した。


 次の瞬間、俺は見たことのない場所にいた。床は大理石でできており目の前を見ると玉座があった。その玉座には、人影があり俺の元へ近寄ってきた。


 「初めまして、僕はユグドラシル。この城の城主で、みんなからは()()と呼ばれています」


 白髪で角の生えた青年がそう言った。


 「魔王様か…俺は今日死んだみたいだな」


 今日俺は、自分の死を覚悟しました。


  

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ