俺のウォーターボール
「では、ヒロ様から始めてください。無詠唱でやってみましょう」
「わかった。イメージするんだよな?」
「そうです。詠唱と言う行為も、魔法をイメージしやすくするために行なっているにすぎません。大地と一体化しながら、イメージしてください」
「大地と一体化か…」
「頑張ってください。魔法に型はありません。自分のイメージしたそのままの魔法を発動できます」
俺は心の中でさっきヘスが出していた水の球をイメージする。
うーん。
「まさか、また、ライト並にやばい奴が発動したりしないよな?」
「ヒロ様、それはフラグというやつでは…?」
「あっ…」
俺の手の上いや、もはや俺の頭の上にドラゴ◯ボールの『げ◯きだま』みたいな水の球が浮かんでいる。
「ヒロさん…」
「ヒロ様、やっぱりやりましたね…」
「…。やっぱりこうなるのか…」
場が固まる。
「わかりました」
しばらく続いたその沈黙を破ったのは、クララの言葉だった。
「何がわかったんだ?」
「ヒロさんは非常識の塊だということです」
「まぁ、今に始まった事ではないですけどね…」
また、そうやって俺を人外みたいに言う…。
まぁ、人外なんですけどね…神ですし…。
〈もうすぐ神外にもなれますよ〉
いや、そんなこと言わないでください。
俺だってそこまで強くはなりたくないです。
大きすぎる力は、己を滅ぼすとか…。
いや…、前向きに考えよう…。
「でも、どうしてヒロさんの魔法はあんなに大きいんですか?」
「多分、ヒロ様は体内の魔力量が多いのでしょう。魔法は、その人の魔力量に応じた効果を発揮します。つまり、魔力量が多い人ほど強力な魔法が使えるということです。まぁ、強力な魔法であるほど魔力の消費も大きいのですが…。ヒロ様は異常です」
「はいはい…」
俺は、いつまでもウォーターボールを出しておくわけにもいかないので消滅させる。
最近、魔力操作が少し上達して、魔法の発動取り消しができるようになった。
まぁ、発動に使った魔力は戻ってこないが、地形を変えるよりはいいだろう。
「しかし、ヒロ様。今の魔法の発動取り消しをできるほど魔力操作ができるのならば、自分の思い通りの規模の魔法を発動することもすぐにできるようになるはずです」
「お!それは嬉しい」
規模の大きい魔法は威力は大きいけど、制御が難しいからな。
2020.5月
更新途絶えます。
『この学校のアイドルが僕のことを好きな訳がない』と言う作品を執筆中です。
気が向いたら戻ってくるかもしれません。




