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ダーク・スパイダー

「荷物を置いていけ!」


なんとまぁ、目の前には絵に描いたような盗賊がいます。人数は30人程度。後ろには偉そうにしている奴が一人。


ガタゴトと道を進んでいると、道を塞ぐ者の気配がしたので馬車を降りるといたのだ。ということで、あまり事前情報はない。しかし、一つだけは確実なことがある。危機感知スキルが反応しなかったことから、こいつらは脅威ではないということだ。


パーシヴァル が一歩前に踏み出す。


「ここを通していただけないでしょうか?」


「パーシヴァルさん…。そんなことで盗賊が退いてくれるわけないと思います…。」


俺が少し呆れて漏らした言葉に対して、パーシヴァル は一瞬こちらを向いてニコリとし、小声で言った。


「こういうのは、一度尋ねて、体裁を整えることが重要なのです。」


もちろんこの言葉は盗賊には聞こえていない。彼らは剣を抜き放った。


「ハッ!俺たちは泣く子も黙る盗賊団。ダーク・スパイダーだぜ⁉︎通すわけないだろ⁉︎」


そう言って踏ん反り返った男は、自らも剣を抜き放ち命令を下した。


「お前ら!いけ!」


「「「ウォー!!!!」」」


ゴリラみたいに雄叫びをあげて迫ってくる。


「まぁ、ここは任せて下さい。あなた方は、私の臣下でありながら私の戦いを見たことがない。それはおかしいことです。ちょっとだけ「ギルド長」、そして「十二人の騎士シュテルクスト・フォンの第八席(・アハト)」の実力をお見せしましょう。」


「じゃあ…。お言葉に甘えて…。」


「では行きます。」


そう言って二本の剣を抜き放った。


「はぁ?一人でやろうってかい?」


「そのつもりです。」


「ッ!なめんじゃねぇ!」


相手が3方向から剣を大きく振りかぶり、頭を狙ってきた。


「隙だらけですね…。」


パーシヴァル はそう呟くと瞬時に動いた。


「「「ぐぁぁ!あ、熱い!」」」


そして次の瞬間、敵は…炎に包まれていた。


「て、てめぇ。何をしやがった!」


「いえ、お仲間さんを切っただけですよ?」


切った?ただ走っているようにしか…。剣先が見えなかったぞ!


「あ、まぁ。貴方のお仲間が燃えたのは別の理由ですが…。」


「ッ!怯むな!お前ら。俺たちの方が数は多いんだ!まとめてかかれ!」


「まだ懲りないんですか…。なら…」そして、すぐにパーシヴァル の周りの空中に、焔の剣が10本ほど現れた。「私の『焔の剣舞(ダンシング・フレイム)』をお見せしましょう。」



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