昼食休憩
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パカラッ。パカラッ。
馬車をひく馬の蹄の音が心地よい。俺たちは、順調に王都に向けてアッピヤ街道を進んできた。
「もうそろそろ、昼食休憩にしようと思うんだけど…どうかな?」
パーシヴァル …さんが、尋ねてきた。どんどん、話し口調が柔らかくなってきている…。
「では…そうしましょうか。ヘスもいいな?」
「はい。」
御者台からヘスが一瞬振り返って言った。
「私たちも休憩したいです。」
「休憩だぜ!」
相変わらず元気な二人だ。
「では、馬車を止めます。」
ヘスは見事に勢いを殺し、馬車を止めた。
「よし。じゃあ、セントールさんが持たせてくれた弁当を食べるか。」
あ…でもちょっと待てよ…。セントールさん4つしか弁当持たせてくれてない…。パーシヴァル …さんの分がない…。
大変な事実に気がつき固まっている俺に
「あ、僕は自分の分は持ってきているので。」
そう言って、パーシヴァルは鞄から大きな弁当を取り出した。どうやらパーシヴァル の持っている鞄はマジックバックのようだ。マジックバックとは、物を異空間に収納できる鞄だ。しかし、俺のアイテムボックスとは違い、収納できる量に上限がある。
いや、マジックバックなんてどうでもいい。パーシヴァルはあの弁当を誰に作ってもらったのだろうか…。気になる。まぁ、ギルド長ともなれば、嫁の一人や二人いると思うけど…。
「では、ここで昼食にしましょう。」
パーシヴァル は再びマジックバックに手を入れ、机と椅子を取り出した。椅子はちゃんと5脚。
「では…。」俺は、セントールさんにもらったバスケットをあける。「おぉー。マツサカ牛のサンドウィッチか。」
「兄貴…美味しそうだぜ…。」
…わかった。あげるからヨダレを拭きなさい。
ていうか、パーシヴァル さんなにそれ⁉︎もうお弁当じゃなくて何かのコース料理みたいなのを横で食べてるんだけど⁉︎さっきマジックバックから取り出したお弁当の中身そんな豪華なの⁉︎
そんなことを考えながらサンドウィッチにかじりつく。
「美味い。」
「美味しいですね。ヒロさん。」
うん。肉が美味いのはもちろんのこと。ソースが非常に美味しい。さすがとしか言いようがない。
「はぁー。お腹いっぱいだぜ。」
セントールさんはグランが沢山食べることを見越し、多めに入れておいてくれたようだ。おかげで、満腹になるまで食べることができた。
「ちょっと森の中を見てくる。」
膨れ上がったお腹を抱えて倒れているグランとそれを看病(?)しているクララ。シロと赤兎馬に餌をやっているヘス。そして、まだ弁当を食べきれていないパーシヴァル を横目に、俺は森に入っていった。
俺が森の中に入ったのはガチャの際にでるエフェクトを隠すためだ。
ラーマの街を離れる時に、今後一々あの神殿にはいけないということで、セイバーがガチャのシステムに入り込んで、俺のメニューからガチャが引けるようにしてくれた。しかし、セイバーでもそれが限界だそうだ。どうやらあのガチャは、世界神であったセイバーよりも強力な力によって成り立っているらしい。
では、回しますか。
「Liberation〈リザレイション〉」




