宝の山
「「「うっ。」」」
俺たちは突然の光に目を閉じた。
〈もう目を開けても大丈夫です。〉
俺はゆっくりと目を開ける。よかった。網膜は焼かれていないようだ。って、
「おい。二人とも目をあけろ!」
「へ?なんですか?」
「そんな焦ってよっぽどヤバいものが出てきたのか?」
まぁ、グランの言っていることは正しい。俺もまさかこれほどとは思わなかった。
「…。ヤベェぜ。」
「…。ヤバいです。」
俺たちの目の前にあったのは紛れも無い宝、宝の山だった。ありふれた表現である宝の山、しかし、それ以外の言葉でこの光景が表現できようか?いや、宝の海とも表現できるかもしれない。先ほどまでいた、だだっ広く石板以外何も無い空間にあふれんばかりの宝が現れたのだ。
「これは、すごいな…。」
普通の人が一人で運んでいたら一年かかっても運びきれないぞ。まぁ、俺は普通の人じゃ無いからな…。
俺は、すぐさまストレージに収納しようとする。
「ヒロさん。これちょっとみてまわってみてもいいですか?」
「ヒロ!俺もみたいぜ!」
ふむ。こういう宝の山を見て回るのもまた楽しいものはあるだろう。
よし。いいことを思いついたぞ。
「わかった。これから目利き勝負でもするか?」
俺は、思いついたことを提案する。
「目利きってなんですか?」
「俺もわからないぜ。」
「目利きっていうのはな…。」
〈器物・刀剣・書画などの真偽・良否について鑑定することです。〉
あっ、はい。
「者の良し悪しを見分けることを指す言葉なんだ。」
「へぇ〜。」
「ヒロの兄貴、言葉をたくさん知ってるんだな。」
「それで、今回はこの宝の山から自分が最も価値があると、思ったものを持ってくる。それを俺が鑑定してやる。俺はこれでも目には自信があるからな。」
「てことは、兄さんと勝負ってことですか?」
クララが首を傾げて聞いてくる。その動作がなんとも愛らしい。
「あぁ。そういうことだ。」
「わかったぜ。クララには負けねぇぞ!」
そういうと同時にグランは駆け出した。
あいつ、せっかちだな…。まだ、スタートとか言ってないんだが…。
「では、ヒロさん。私も探しに行こうかと思います。」
「あぁ。」
俺は、クララをしばらく見てから。動き出す。
〈何をしようとしているのですか?〉
俺もちょっと自分の目を確かめて見たくなったのさ。俺も、自分で探してくる。
〈でも、目には自信があるって先ほど言っていたのでは?〉
あぁ、あれ?鑑定は、セイバーよろしく。俺は目にそれほど自信はないよ。
〈…。わかりました。後ほど、ヒロ様専用初期プログラムにある『目利き』を起動します…。〉
あっ、ヒロ様専用初期プログラムにそんなのあるのね…。




