表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
52/79

石板2

そう。宝の部屋には何もなかったのだ。

中央の石板を除いて。


「ヒロ、またあの石板に手をかざせばいいんじゃないか?」


「そうです。ヒロさんならどうにかできるはずです。」


ふむ。それは多分できると思う。てか、やっぱり宝の匂いってのは嘘だったのか?


「今、宝の匂いはするか?」


「うーん。なんか、俺たちの周りにあるのに周りにないっていうか…。とにかく、俺たちの周り全体から宝の匂いがするぜ。」


ふむ。どうやら、宝はあるようだ。まぁ、グランを信用すれば、だが。


「よし。じゃあとりあえず手をかざしてみよう。」


俺は石板にゆっくりと歩み寄る。

石板は部屋の中心にある石柱の側面に貼り付けられている。いや、貼り付けられているという表現には誤りがあるな。もはや、それは石板ではなく石柱の一部となっているのだから。つまり、石柱の側面に刻まれているのだ。

やはり、そこには文字が刻まれていた。


〈これは、フェニクシャ文字ですね。〉


やはりそうなのか。読んでくれるか?


〈かしこまりました。

……………………………………………………………

汝は、何者か。ここは、私の宝物の部屋である。

しかし、私に残された時間は残り僅か。

私はこの世界ではもう何もしないべきだ。

あぁ。愛しの君よ。私は世界を救わねばならない。

ここにある宝は、もう必要ない。

いつかまた、我と同じような運命の者がここにたどり着いた時、手をかざすがよい。

その時は、ここにある宝を、授けよう。

あぁ。世界には、何故終わりという概念が存在するのだろうか…。

我、ここに記す。

……………………………………………………………

と書かれています。〉


なるほど。ほとんど同じような言葉だな。

まぁ、あとで解析をしてみたほうがいいかもな。


〈わかりました。では、私が記憶しておきます。ちなみに、先ほどの石板も記憶しておきました。〉


「じゃあ、手をかざすからグランとヘスもこっちに来い。」


「わかったぜ、ヒロ。」


「わかりました、ヒロさん。」


手をかざしたら何が起こるかわからない。

俺から離れてたら、不測の事態に対応できないからな。


「いくぞ。」


俺はゆっくりと石板に手をかざす。

前の石板もそうだったが、やはり魔力を吸い取られるような感覚がある。


「ヒロさん、魔法陣が浮かび上がりました。」


「本当だな。一応戦闘準備はしとけよ。魔物が出てくる可能性もあるからな。」


俺がそう言っていると、

ピカッ。

俺たちは、突然の光に目を閉じた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ