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魔力の質

俺は、薙刀を振り上げる。

相手も『釘バット』を構える。

ふーむ。合成獣は避けないのか…。有り難い。薙刀『幻舞』の切れ味を確かめる良い機会だ。

俺は、振り上げた幻舞を振り下ろす。

スルッ。

あれ?何が起こった?

俺の目の前には綺麗に切断された釘バット、そして合成獣がいた…。

そして、俺は着地をしっかりする。

ドサッ。

合成獣も落ちてくる。


「ヒロさん…。」「ヒロ…。」


いやいや…。なんでまた、クララとグランは呆れてるの?

俺は何が起こったか理解が追いつかない。


〈ヒロ様が、釘バットをからついでに合成獣を豆腐のように切りました。〉


…。はい…。どうしましょう。

とにかく、幻舞の切れ味が半端ないことがわかった。

幻舞はんぱないって!


〈いえ。幻舞素晴らしい武器ですが、常人では、あのようにスルッときることはできません。ヒロ様の魔力がこもった幻舞だからこそできた芸当です。〉


今、()()()()って言ったよね?俺、やっぱり常人じゃないんだね…。まぁ、神だからもはや人じゃないってわかってたけど…。改めて今それを実感したよ。

あと、俺の魔力がこもった幻舞だからできたとか言ってたけど、魔力の質って人によって変わるもんなの?


〈はい。変わります。魔力の質は、人の心に左右されます。例えば、悪事を企んでいる人は毒々しい魔力、優しい心を持つ人は、包み込むような優しい魔力になります。ちなみに、改心すれば、少しづつ魔力の質も変わっていきます。そして、その魔力の質によって、魔法の威力や得意な魔法など様々な魔法に関することが左右されます。〉


ふーん。

ところで、俺の魔力はどんなの?


〈神の魔力です。〉


…。いや、間違ってはいないかもしれないけど…。なんか、違わないか?

今まで、心によって魔力の質が変わるとか言ってたけど、俺だけ種族名っていうか…。


〈神の魔力は、感情によってすぐに変質するため、常人のように測るのは難しいのです。〉


なるほど。ちょっとわかったぞ。

俺の魔力は常に違う性質のものに移り変わっていっているから、言葉では説明できないってことだな?


〈私の言葉を反復してるだけですが、それで間違いありません。〉


ふむ。ちょっと、試してみたいことができた。

また、機会があれば試してみよう。

まぁ、その前に少しクララとグランには注意をしとかないとな。


そこから、10分くらいだけ、勝手に先に進んでいかないように注意しときました。

だって、そんなことしたら危ないからね。

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