爆発物処理
ヤバイ。
この魔法消えない。
俺は、魔法教室でライトの魔法を使っていた。
しかし、俺が出したライトは規格外の大きさだった。
ヤバイ。
ヤバイ。
ヤバイ。
ヤバイ。
コレ、キエナイゾ。
「先生。コレ消えません。」
俺は、小太り女教師に助言を求める。
すがるような気持ちだ。
しかし、小太り先生は何も言わない。
おいおい。
なんとか言ってくれよ。
もう、暴発しないようにしておくのも限界だ。
「先生〜。」
反応がない。
こうなったら。
「ヘス。俺がお前の方にこの光の球を投げるから相殺できるか?」
「もちろん可能です。」
流石ヘス。
頼りになるな。
「皆さん少し離れてください。」
みんなが離れていく。
おいおい。
小太り先生も離れてくれよ。
「先生も離れてください。」
反応なし。
「おい。グランとクララ。先生を運んでくれ。」
「「はい。」」
おー。
二人で持ち上げた。
地球では考えられないな。
子供二人が相撲取りくらいの人を持ち上げて運ぶなんて。
いや、そんな流暢なことは言ってられない。
もう、暴発しそうだ。
周囲よし。
ヘスの準備よし。
「じゃあいくぞ。」
俺はヘスに向かって光の球を全力投球する。
おー。
飛んでったー!
もうこれは、ライトではなくて、攻撃魔法のファイヤーボールのようだ。
ヘス。どうすんだ?
へ?
ヘスは無詠唱でハエでも落とすように俺のライトを相殺した。
ヘスはやっぱり怖い。
そんなこんなで、魔法教室は終了した。
グランは魔法が苦手で使えなかったが、クララはしっかりとライトが使えるようになったことをここに記しておく。
「よし。武器も揃えたし、魔法も使えそうな雰囲気がしてきたし、一度ギルドで簡単なクエストを受けてみるか。」
「「はい。」」
おー。
クララとグランの反応がいい。
やはり初めてのクエストが楽しみなのだろう。
俺も楽しみだ。
てか、ヘス反応してくれよ。
悲しくなる。
俺は、何度目かになるギルドに着いた。
「この四人でクエストを受けたいのですが、何かいいクエストはないですか?」
俺はアイリーンさんに尋ねる。
「それなら…。」
短くてすみません。