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俺、覚悟を決めます

至高のステーキを味わった後、俺は自分の地球での記憶を整理することにした。


俺は、佐藤大翔。


地球では、一介のサラリーマンとして生きていた。


最後に記憶にある年齢は、35歳。

中年真っ盛りだ。


そして、何故俺がここにいるかだが、そこに関してはまったく記憶がない。


いや、ないというよりかは思い出そうとすると何か霧のようなものが頭にかかるというイメージだ。


この記憶に関しては、おいおい考える必要がありそうだ。


そして、最も重要なこと…。


それは…、


俺の現在の風貌だ。


地球では、俺は中肉中背。

髪は真っ黒で眉のくらいまでの長さ。

そして目は細く。

鼻は低くはなく、かといって高くもなく。

口は少したらこ唇になりかけのようなものだった。

今思っても、本当にいいポイントが思いつかない。


では、一体俺は現在どのような姿なのだろう。


今まで部屋に鏡もあるが、あえて見ないようにして来た。


異世界転生では、姿が変わることもよくあるためそこに期待しているのだ。


では、鏡を覗くか。


いや、落ち着け。

みて、地球よりも悪くなっていたらどうする。

俺は、生きていけないぞ。


心配になってきた。


しかし、もしかすると最高のイケメンになっているかもしれない。


「よし。」


俺は、覚悟を決めた。


「イケメン。こい!!!」


俺は鏡を覗く。


「きたー!!!!!!!!」


うるさいくらいに叫んでしまった。


当たりだ!


俺は、背は185センチほどのスマートな体型。

そして、赤い髪。赤く燃える綺麗な瞳。

そして、高い鼻。

整った口。


この全てを備え、地球よりもかっこよくなっていた。


異世界転生サイコー!


今夜はこれでゆっくり寝れそうだ。



そして夜になり、俺が眠りにつこうとした時、ノックの音がした。


「ヒロ様。入ってもよろしいですか?」


ヘスだ。


もう片方の寝室で寝るように言ったのにどうしたのだろう。


何かあったのかもしれない。


「いいよ。」


俺はヘスを心配して、入るように促す。


すると、ヘスは部屋に入ってくるとすぐに俺の布団に潜り込んできた。


「へ?」


間抜けな声が出た。


「ど、どうした?ヘス?」


俺は、驚きのあまりうまく話せない。

俺は、どう対応すればいいんだ?



「ヒロ様。ヘスは一人では眠れないのです。」


あー。そういうことねー。


俺が、そんなことを考えているうちにヘスは眠ってしまった。


寝るの早すぎ。


俺は、どうすればいいんだ。

寝ようと思っても、隣にこんな可愛い子がいたら眠れないよ。





朝が来た。


ヘスは、ぐっすり眠りたっけていたのでよかったのかもしれないが、俺は、結局ほぼ眠れなかった…。


今日の予定は、毎日の日課のガチャ。

そして、クララとグランの冒険者ギルドへの登録。

さらに、ギルドでの初クエストだ!


もちろん美味しいものも食べたいな。


今日も、異世界生活の始まりだ!

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