第一話 ダンジョンでアイテム収集しよう! 3
俺は、一時間ダンジョン一階に潜って、自分の部屋に帰ってきた。
「段々と要領を覚えたので、アイテムを短時間で探しやすくなってきたな!」
見つけた宝箱からの収穫は、腹薬・魔法のタガー・布の袋・分厚い本・モンスターの卵×2・木の枝×10本だ。
「そういえば、見た目が小綺麗な宝箱には、結構良い物が入っている。でも、古びたすでに開けられたような宝箱には、どこかで紛れ込んだのか、木の枝が入っていたりするようだ」
腹薬これは、くだしたお腹に良く効く。今後のための取っておこう。
魔法のタガーマジックアイテムのタガーだ。
布の袋。これは、タダの布でできた袋だが、しっかりと縫い込んだ頑丈そうな布袋だ。
分厚い本だ。これで二冊目だ。本を読みたいが、時間がないので、ストックしておこう。
モンスターの卵を今度は二つ手に入れた。
「おお! 食料になるぞ!?」
木の枝は、前々から落ちていたが、拾うことにした。燃料になるからだ。
再び、一時間ダンジョン一階に潜って、自分の部屋に帰ってきた。
宝箱からの戦利品は、布の服・天然塩・比較的長いロープ・モンスターの卵×3個。
布の服。これは比較的綺麗な布の服だ。
鍋。普通の鍋だ。
天然塩これは、美味しい塩だ。塩分補給に置いておこう。
比較的長いロープこれは説明するまでもない。
モンスターの卵が合計5個になった。
「食べきれないがどうするべきか……」
その時、開きっぱなしになっているドアの向こうから唸り声が聞こえてきた。そして、地面を揺らすような地鳴り。
「や、ヤバい! 開けっ放しにしてた! なんでだ、ダンジョンの一階は敵が出ないって言ってたのに」
慌ててドアを閉めようと思った時に、何かが目の前で倒れた。
「な……!? 牛じゃないか! 傷だらけで意識がないのか!?」
俺の頭に衝撃が走った。
「モンスターとはいえ、傷だらけなのは可哀想だな……」
……。……。
俺は、倒れて意識を失っている牛を自分の部屋に引っ張り込んだ。
「ど、どうするか……。現在持っているアイテムは……と」
◆モンスターの卵×5個
◆腹薬
◆分厚い本×2
◆薪(あと半束)
◆レッドストーン1個(あと九回)
◆加工した鉄の板
◆フライ返し
◆魔法のタガー
◆布の袋
◆木の枝
◆布の服
◆比較的長いロープ
◆天然塩
◆鍋
「えっ!? 本当に牛を助けるにはどうすれば良いんだ!?」
俺は、頭をかきむしって考えた。