第八話 モンスターの卵を調理しよう!
窓の外はすっかり暗くなっている。
この世界では、魔法使いや裕福でなければ光熱費がかかるので、日が暮れると就寝して、日の出とともに起きるというわけだ。
俺は、料理することをあきらめて、空腹のまま就寝した。
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何時間眠っただろうか。空が白み始めるころ俺は起床した。
俺は、紙袋を開けて、購入したものを眺めた。
「腹減ったな……」
俺は鉄の板を眺めて、にんまりした。
これで、フライパンを使う料理は思いのままだ。
「いや、ちょっと待てよ? ここに、モンスターの卵の卵液を流したら、横にこぼれてしまうんじゃないか?」
俺はあわてて、戦利品のアイテムをあさった。
その中には麺棒があった。
それで、俺は鉄の板を叩いた。
そして、鉄の板にふちを作った。
鉄の板は五ミリほどの薄さなので、凹ませるのも思いのままだ。
「よし、これでモンスターの卵の液は流れ出ないだろう!」
俺は、キッチンに行って、かまどに加工した鉄の板を乗せた。
そこにモンスターの卵を割り入れた。
「よし! 後は焼くだけだ!」
けれども、やけどする可能性があるので、危険である。
真似しても責任は取れないことを、明記しておく。
俺はかまどで薪とレッドストーンを使った。
程よい半熟の手前まで焼くと、レッドストーンの使用をやめた。
あとは、鉄の板の余熱で煮えるという寸法だ。
そして、フライ返しで切り分ける。
「で、できたぞ!」
俺は、アツアツの目玉焼きを手に入れた!
ふうふうして、そのまま口に運んだ。
「う、うまい!」
この味。
「濃厚でとろけるような黄身だ。淡白なプリプリした白身も美味しい」
俺はそれを味わいながら、全て平らげた。
モンスターの卵は一個だが、ダチョウの卵ほどあるので満腹になった。
「さて、今日もダンジョンに潜るかな」
すっかり、俺はご機嫌モードだ。
そうして、俺は再び、ダンジョンの一階の中に入って行った。