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第七話 絶体絶命! 料理が作れない!?

 自宅に帰ってくると、すぐに俺は金剛力の鎧と攻撃反射の腕輪を付けた。

 そして、ダンジョンの112階にドアノブのダイヤルを合わせると、その中に入っていった。

 113階の階段を見つけるのは容易かった。すぐに113階の階段を上っていく。


「うわっ、あっつ~」


 113階は太陽光が半端なかった。まるで、真夏の炎天下である。金剛力の鎧の下が汗だくになってくる。さっさとここから立ち去りたい気分だ。


「この太陽に当てればいいのか……」


 俺は料理の写真を魔法のショルダーバッグから取り出した。


「おお、デュエルか!」


 男の声がして、魔法のショルダーバッグをあさっていた俺は、そこから顔をあげた。


「あ、パズルドか」


 ダンジョンで同じになってしまったということは、113階はどのダンジョンも同じということだろう。


「俺は、完璧に謎を解いたぜ!」

「えっ!?」

「まあ、お前にできるかわからんが、お前に勝負を申し込む! プランタン王国の宮殿にて待っているぜ!」

「いや、待」

「よし! 約束は絶対に守れよ!」

「話を聞け~!」


 勝手に約束を取り決められてしまい、俺は笑いながら去っていくパズルドを呆然としながら見送っていた。

 パズルドの姿と声が見えなくなったころ、俺はハッと我に返った。

 待て待て待て! 俺は勝負に勝てなかったら死んでしまうというわけか!?

 冗談じゃないぞ!


 俺はすぐさま料理の写真を113階の太陽にかざした。

 すると、すぐに料理の写真に変化が訪れた。


「写真の絵が変わったぞ……!」


 写真のスープの色が赤く変化した。この色は、トマッティのスープだろうか。

 ピピディアか不思議の鏡にでも訊けば知っているだろうか。

 しかし、これは見たこともない野菜の具だ。


「一体このスープには何が入っているんだ?」


 野菜が何を使っているのかわからなければ再現できない。それに味付けも果たしてトマッティのスープの味付けで合っているのか?


 考えあぐねた俺は、再び太陽に写真をかざした。

 すると、パリッ音がした。


「な、なんだ?」


 不思議に思った俺は、写真を太陽にかざし続けた。

 すると、写真からパリッパリッと音がする。

 完全に音がしなくなるまで待つと、俺は写真を確認した。


「なんだ? これは?」


 俺は、写真を見て唖然となった。

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