第七話 デュエルの料理人ゴーレム作のうな重GET計画! 2
ダンジョンはランダムで部屋が自動が作られる。
だから、二階をやり直した。
五十回ほど……。
でも、すべての料理人ゴーレムを消滅させてしまった。
俺は、途方に暮れて、ダンジョンを後にしたのだった。
そして、マジカル☆魔法店を訪ねた。
不思議の鏡に、助けを求めたのだ。
「どうすれば良いかな?」
不思議の鏡は、魔法チョコを食べていた。
「う~ん……」
不思議の鏡は魔法チョコをもぐもぐさせながら言った。
「攻撃力を下げればいいんじゃないかなぁ~?」
俺は、自分の額をぴしゃりと叩いた。
「そ、そうかー! 金剛力の鎧を脱いで戦闘力を下げればいいんじゃないか!」
「そうそう。流石・だ・ね!」
「不思議の鏡、ありがとう!」
「がんばっ・て・ね!」
俺は、不思議の鏡に手を振ると、急いで自宅のダンジョンに駆け戻った。
俺は、金剛力の鎧を脱いだ。
そして、俺はダンジョン二階に上がって行った。
すると、料理人ゴーレムが現れた。
「ごごごごごー!」
料理人ゴーレムは、大きな土くれの腕でシバいてきた。
「とうっ!」
俺は左手を繰り出した。
凄まじい音がした。
すると、料理人ゴーレムは、倒れた。
「よ、よし……!」
料理人ゴーレムはびくともしないようだ。
俺の強さにびっくりだ。
「や、やった!」
俺は比較的長いロープを括り付けて、伸びた料理人ゴーレムを引っ張って帰ろうと考えた。
しかし、またしてもパシュッと音がして、料理人ゴーレムは消滅してしまったのである。
跡形も何も残っていないのだ。
文字通り消滅なのである。
「あ、アレ~!?」
どうやら、またしても消滅するぐらいの攻撃だったらしい。
どうなっているんだ?
俺は、金剛力の鎧を外したんだぞ?
「そ、そうだ! レベルカードだ!」
俺は、レベルカードをチェックした。
【名前:デュエル 職業:鑑定士 レベル25 HP125 MP125】
「なっ!? レベル25!?」
俺は、目を疑った。
「い、いつの間に……!?」
ダンジョン二階を五十回もクリアさせたからか……!
「ま、まあいいだろう」
俺は、フッと笑った。
手加減すれば大丈夫だろう。フワッとつつく程度で。
「「ごごごごごー!」」
今度は、料理人ゴーレムが二匹現れた。
どちらも二メートルぐらいあるモンスターだ。
よ、よし……!
俺は、思い切って料理人ゴーレムに、駆けて行った。
「うおおおおおおおお!」
俺は、フワッと突きを繰り出し、さらにフワッと軽めの蹴りを繰り出した。
予想外のことに料理人ゴーレム二匹ともに凄まじい音がした。
「え゛?」
料理人ゴーレムは、二匹とも地に伏せた。
そして、消滅してしまった。
「あ、アレ~!?」
もしかして、俺の攻撃力が半端なく上がっているのか……?
こ、こうなったら……。
「ボス的な料理人ゴーレム来い!!」
俺は、声を張り上げる。
すると、四メートルほどある二階の主みたいな料理人ゴーレムが現れた。
う、うおー。でかいー。
こうなったら、指でつつくだけである。
「そおおおおおおおおおおおおおおっと!」
ドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドッ!
凄まじい音がした。
「え゛?」
すると、ボス的な料理人ゴーレムは倒れた。
「ま、まあいいか~」
俺は、息切れしながらも笑っていた。
「……ってアレ!?」
目の前に、空虚な湿地帯が広がっていた。
虚しく風が吹き抜けた。
ボス的な料理人ゴーレムは、消滅してしまったのだ。
俺のうな重捕獲計画2が……!
俺は再びダンジョン二階から一階に駆け下りたのだった。




