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第四話 ダンジョンでアイテム収集しよう! 2

 二回目のダンジョン一階の探索を終えた。

 ダンジョンから、アパートの自分の部屋に引き上げる。

 かれこれ、五時間は熱中していただろうか。


 兜・モンスターの卵・棍棒・名の無いの絵画・木の盾を複数の宝箱の中から見つけた。

 戦利品を部屋に広げる。

 鼻歌が出てきそうなほどご機嫌だ。


 収穫は合計で、

 ◆兜×2

 ◆弓

 ◆弓矢×10本

 ◆分厚い本

 ◆モンスターの卵

 ◆棍棒

 ◆名の無いの絵画

 ◆木の盾

 、の以上だ。


「そろそろ、お腹が空いてきた。俺の腹時計は正確なので、これを目安に時間が分かるぐらいだ」


 とろけそうな夕日はアツアツの目玉焼きを連想させた。

 卵をフライパンに割って、半熟に焼いた目玉焼きが食べたい。

 俺はハッと思い至った。


「ちょっと待ってくれ!? 目玉焼きは食べることができるじゃないか!」


 戦利品のアイテムを物色して、モンスターの卵を持ち上げた。

 ダチョウの卵ほどある。

 この大きな卵を焼いて食べたら、滅茶苦茶美味しいだろうなぁ。


「よ、よし!」


 キッチンの洗い場にすぐさま向かった。


「まずは、卵が腐っていないかを確認しないといけない」


 俺は、井戸から水をくみ上げて、桶に水を張った。

 喉が渇いていたので、飲んでみる。


「おお、美味しい! これは、軟水かな。後味がほんのり甘くておいしい井戸水だ。体力も心なしか回復するような……ハハハ! 美味しい水が飲めて幸せだ!」


 桶の中に卵を入れてみる。


「卵が水に浮かんだら、腐っている。逆に沈めば、腐っていないはずだ」


 でも、断言はできないので、責任は取れないことを明記しておく。


「よし、沈んだな! このモンスターの卵は腐っていないな!」


 ガッツポーズして、部屋の方に戻った。

 また、戦利品のアイテムをあさる。


「さて、調理がしたいが……。フライパン・フライ返し・薪・レッドストーンが必要かな!」


 電気もガスも通っていないので、調理するにはかまどで薪を使うしかない。

 次に使うのが、レッドストーンというマジックアイテムだ。十回使うと無くなってしまう消耗品でもある。

 薪とレッドストーンを使うと、電気やガスのようにかまどを使用できるのだ。


「この世界で目覚めてから常々思っていたんですが、よくあるRPGのゲームの世界観みたいだな」


 一見、昔の生活様式をほうふつとさせるが、マジックアイテムがあるこの世界だから、不便ではないのだ。ヨーロッパ風ではあるが、ごった煮の世界観でもある。


「もしかすると、俺はVRMMOのゲームに片足突っ込んでいるんじゃないか? ハハハ、まさかな!」


 水道も通ってないが、くみ上げ式の井戸がアパートのキッチンにある。

 光熱費はかかるが、水道代はタダである。


 「今からダンジョンに潜ろうか? しかし、ダンジョンに入るには食料がもうない。どうしようか……」


 食事は腹持ちのいいものを選んだが、働きすぎたのか空腹になった。

 その時、料理店で聞いた話が思い浮かんだ。


「そうか! 何かを店で売却すればいい! そして、必要なものを買えそろえればいい!」


 収集したアイテムの中で何が不必要だろうか。


「そうだ。戦わないから、兜×2・弓・弓矢×10本・棍棒・木の盾は、必要ない。分厚い本は面白そうだ。取っておこう。あと、名の無いの絵画も換金しよう!」


 ◆兜×2

 ◆弓

 ◆弓矢×10本

 ◆棍棒

 ◆木の盾

 ◆名の無い絵画


 俺はそれを携えて、夕方の町に繰り出したのだった。

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