第二話 ピピディアと一緒に謎の魔導書を確認しよう!
一つ疑問がある。ジュジュナはどうやってこの日記を手に入れたのか。俺は、超絶気まずい思いをしながら、ドアを開けてピピディアを迎え入れた。先ほどの強烈な可愛い文章を読んだ俺は、どういう顔をしてピピディアに向き合ったらいいのかまるで分らない。
「よ、よう……」
俺が、ひきつった顔で出迎えると、ピピディアは奇妙な顔になった。
ちょうど、俺はピカソ並みに抽象的になっていた。
「デュエルさん、どうしたんですか? お腹でも壊したんですか?」
「まあ、そんな感じだ」
「これ、オレレンの実なんですけど。ソレイユ侯爵様からいただいたので、お裾分けです」
「えっ? サンキュ!」
オレレンの実とは超最高級の柑橘系の果実だ。それがまたしても食べれるなんて、願ってもないことだ。
「じゃあ、用はそれだけですので」
「……!」
ピピディアは、良い子なのに、俺はなんて奴なんだ。
日記を読んでしまった罪悪感が募りに募っていく。
このまま、黙っていたら罪悪感でひどいことになりそうだ。
俺は、ひきつる顔がピカソになりそうになったが、意を決して核心に迫った。
「あのさ、最近、日記を落としたっていうことはない……?」
「私の日記ですか?」
「あ、ああ」
ピピディアは、バッグの中を確認した。そして、中から何かを取り出した。
「ありますよ? これですけど」
「あ……!」
そういえば、確かに、ピピディアの日記帳はファンシーな感じの日記帳だった。俺も、四章目で確認したことがある。ボロボロにすり切れた黒い本じゃなかった。じゃあ、あの黒い本は一体何なんだ? ピピディアの物じゃなければ一体?
「ちょ、ちょっと待ってくれ」
俺はピピディアを部屋に招き入れた。
布団の下に隠しておいた黒い本を取り出して、ピピディアに手渡した。
「じゃあ、これは一体?」
俺は、正体不明の日記帳をピピディアに手渡した。ピピディアが黒い本をめくって、読む。
「それはピピディアのじゃないのか?」
「全然違いますよ~。私、こんなに可愛い記述してませんし~。デュエルさんのこともlikeですし~」
ピピディアは表情一つ変えず、他人事のように日記帳を見ていた。
そして、ピピディアはある記述を指さした。
「これ、変ですよ?『○月◎日。今日は、友達に洋服を選んでもらった。いつもと違うゴスロリ。私の心もゴシックロリータだ。似合うかな。ドキドキ。デュエルさんに、見せてノックアウトだ!』っていう記述」
「どこがだ?」
「ほら、この第十章の時、私は操られていたので、こんな記述するはずがないんですよ!」
「そ、そうか!」
見た目はピピディアの日記帳なのに、ピピディアの日記帳じゃない?
「じゃあ、これは一体何なんだ?」




