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第十二話 マジカル☆魔法店にて! 5

 早速、俺はマジカル☆魔法店の床にシートを敷いた。菱形の模様を更に模様で装飾したような魔法陣が描かれてある。


「これが、魔神召喚の魔法陣シートだ」

「魔神召喚の魔法陣シート?」

「ああ。これで、魔神を三体をダンジョンの中に召喚する!」

「なーるほど。魔神を召喚して何とかしようって言うんだな?」

「そういうこと」


 不思議の鏡は、うんうんと頷いてから、口を開いた。


「つまり、私は魔神を召喚できたか、鏡に映して見せれば良いという・こ・と・ね?」

「そういうことだ。お願いできるか?」

「もちろん・だ・よ」

「じゃあ、私は、ダンジョン30階辺りを映してみ・る・ね?」


 すると、不思議の鏡はテレビの映像のように、ダンジョン30階を映し出した。すると、ジャンティ様の家来とハーフワピティのようなハイレベルのモンスターたちが、激闘を繰り返していた。ジャンティ様の家来は、疲労困憊している。荒い息を吐きながら、剣や拳を繰り出して戦っていた。


「もしかすると家来さん、HPが半分以下なんじゃ……?」

「ヤバい! これじゃ、もう一日も持たないぞ! デュエル、早くしてくれ!」

「あ、ああ!」


 俺は、オリハルコンを魔法のショルダーバッグから10個取り出した。野球のボールのように手に抱えて、一つ一つ菱形の中に投入していく。菱形は光輝きオリハルコンを一つ一つ吸収していく。1つ、2つ、3つ――……10つ!


 菱形の中に10個オリハルコンを置いた時、魔法陣シートが光り輝きだした。

 俺は、呪文を唱える。俺の声が拡声器を通した時のように大きく響き渡る。


『デュエルの名に置いて、ダンジョン全ての階に召喚する! ア王!』


 すると、不思議の鏡に映っているダンジョンに、魔神が召喚された。


「不思議の鏡、ア王は、ダンジョン全ての階にも召喚されているか?」

「うん。ダンジョン全ての階にも召喚できているみたいだよぉ」

「よし!」


 ジャンティ様の家来とハーフワピティは目を丸くして、巨大な魔神に瞠目している。


『『な、何だアレ!?』』


 ジャンティ様の家来は、新たなモンスターなのかと戦々恐々としている。ハーフワピティは、自分よりはるかにレベルが上の得体のしれない魔神にギョッとしている。


 巨大な魔神が、家来さんとモンスターを上から見下ろしている。姿はいかつい男だ。

 次の瞬間、魔神が息を吸い込んで、絶叫した。


『あお――――――うッッッ!』


 すると、モンスターはしびれて動けなくなった。ここには、普通の音量で届いているが、ダンジョンの中は麻痺レベルの音量で響いたと思われる。


「麻痺効果だ。レベルに関係なくモンスターはみんな動けなくなっているはずだ」

「お、おい! 俺の仲間まで巻き添えかよ!」

「家来さんたちには効いてないよ。俺がそう願ったからね~」

「流石、デュエルだね~」


 不思議の鏡も、俺が手抜かりがないことに喜んでくれている。パズルドもホッと息をついている。


「次だ」


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