表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
16/194

第二話 不思議の鏡と魔法店2

「今日は何のご用でし・ょ・う・か!」

「ちょっと、この回復薬を50個売りたいんだが」

「ああ、その魔法薬ね。それは、一つ200Gで買い取るね。ということは、10,000Gね!」と、不思議の鏡が言った。

「分かった」

「まいど!」


 不思議の鏡が、鏡から手を出して俺に10,000Gを渡してくれた。


「それにしても、有名なアーティファクトの不思議の鏡が店主なんて、びっくりしたよ」

「私を鑑定するなんて、や・る・ね!」

「価値は推定10,000,000,000,000Gくらいか。それ以上か」

「そんな高値で私の鏡を買ってくれるなんて~!」

「いや、別に買わんけどな」

「ガーン!」

「じゃあ、また何か用があったら来るよ」

「う、うん。またね。お買い上げありがとうございました!」


 俺は、マジカル☆魔法店を後にした。

 回復薬50個で、10,000Gだ。


「モンスターの卵だったらもっと稼げただろうが……」


 町の中を歩いていると、店先で腕相撲をやっていた。

 屈強なひとたちが賭け事をして楽しんでいるらしい。

 ……。……。


「小僧! 俺らと勝負していかないか?」

「な、なんだ?」

「俺はミリアルド。俺と腕相撲して勝てたら、賞金5,000,000,000,000Gを出そう!」

「いや、無理でしょ。勝てませんって」

「レアなアイテム使って勝っても文句ないよ。こっちが怪我してもお前が怪我しても文句なしだけどな!」


「ふーむ。レアなアイテムを使ってもいいか。でも、金銭的に厳しいわけだし……」


 ……。……。


「いやいや、上手くいけば……」


 ……。……。


「いや~、勝てる自信ないんでやめときます……」


 正直な感想を言うと、ミリアルドはガハハハッとうれしそうに笑った。

 そして、俺の背中をバシバシと叩く。


「小僧! いつでも来いよ!」


 俺は、そのままアパートに帰宅しようとした。

 途中で、人にぶつかってしまった。この子はメイドの服を着ている。どこかの屋敷で働いているのだろうか。俺は昔を顧みて懐かしくなった。


「あ、ゴメン」


 謝ったのにもかかわらず、メイドは泣き出してしまった。


「ええええ!?」


 俺は、大慌てでメイドをなだめにかかった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ