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第三話 ジュジュナのお願い!

 俺は、吐血しそうな気分だった。

 ちょっと待て! ジュジュナ以上のレベルのモンスターを俺に何とかしろと言っているのか!?

 いや、話の流れからいうと、絶対にそうに違いない。以前、魔導士コルヴォの復活をうっかり阻止してしまったので、ジュジュナが過度な期待を持っているに違いない。


「デュエル君! お礼はするから、なんとか阻止してくれないかな!」


 ジュジュナが祈るように俺を見ている。いや、祈りたいのはこちらの方だから。


「ゴメン! 何と言われても俺じゃ力になれないから!」


 スッパリと後腐れなく断ろうとした。

 しかし、ジュジュナはしつこく俺に祈るように言った。


「デュエル君、どうやったら、力になってもらえるかな!?」


 ……。……。

 どうもしつこい。何度頼まれても、断る! のだが。

 ジュジュナは、どうやっても俺に力になってもらいたいらしい。


「そうだなぁ。ジャンティ様に命令されたら流石に断れないかな! はっはっは!」


 俺は明るく笑い飛ばして否が応でも断ろうとしていた。

 話の途中で、誰かが俺の方にやってきた。

 俺は、通路方向に顔を向ける。


「デュエル様、ジャンティ様からお手紙です!」

「ほわっ!?」


 どうやら、手紙を持ってきた男は、ジャンティ様の家来のようだった。

 ……。……。

 俺は、仕方なくそれを受け取る。

 ジャンティ様の家来は用が済んだのか、足早に去って行った。

 ま、まさか……!

 そういえば、ジュジュナの話の端々で、ジャンティ様の家来が任務がどうとか話していたような……。


 手紙を開きながらジュジュナの方を一瞥する。すると、ジュジュナはにこにこしていた。

 文面はこうだった。


☆*★*☆*★*☆*★*☆*★☆*★*☆*★*☆*★*☆*★*☆★*☆*★*☆★*☆*★*☆


 親愛なるデュエル


 久しぶりだな、デュエル。元気で暮らしているか?

 実は、またしても厄介なことが起きた。ダンジョンの高階層のハイレベルなモンスターが低階層までやってきて、冒険者たちを苦しめている。私の配下を使ってモンスターを征伐させようとしたが、新手のモンスターが来てうまく行かない。そこで、デュエルにこの問題を早急に解決してもらいたい。報酬は、2,000,000Gだ。頼んだぞ!


☆*★*☆*★*☆*★*☆*★☆*★*☆*★*☆*★*☆*★*☆★*☆*★*☆★*☆*★*☆


「まままま、マジで~!」


 ジュジュナは、やはり、にこにこしていた。

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