第七話 魔法機でアイテムを加工しよう! 7
グラッセさんが幻逆さの鏡を使った後、テーブルの上に一枚の用紙がふわりと舞い降りた。
「なんだこれ?」
その用紙には、今朝郵便受けに入っていた模様とよく似た絵が描かれてあった。
その模様を見ても、全く意味が分からない。
またしても、この謎が解けない。
「そうだねー。不思議の鏡なら分かるんじゃないかな?」
「そうですね! 不思議の鏡に訊いてみます!」
そして、俺はグラッセさんと別れてフェアリーシェフズ料理店を後にした。
その後で、対価のお菓子を買ってマジカル☆魔法店に寄った。
店内に入っていくと、不思議の鏡が店番をしていた。
「デュエル~、ちみを待ってい・た・ぞ! 早く対価をちょうだい!」
不思議の鏡は大焦りで、鏡の中からこちらを手招きした。
焦っている意味は分からないが、俺は大急ぎで鏡の前にやってきた。
「はい、対価。この意味を教えてほしいんだけど」
俺はお菓子をカウンターの上に置いて、二枚の紙を見せた。
「その暗号はね魔法機で合成すると、意味が分かるようになってい・る・の」
「魔法機で合成ね。なるほど」
「約束に行かないで合成を急いだ方が良いよ! デュエル!」
俺は目をぱちくりさせた。
訳が分からないまま俺は大急ぎで自宅に帰ってきた。
二枚の用紙を魔法機に入れる。
魔法機が縦横に伸縮して、取り出し口から何かが出てきた。
それは、一枚の用紙だった。
二枚の用紙が合成されて、一枚の紙になって出てきたようだ。
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デュエル様
ダンジョンの30階でお待ちしております。
リュシオル
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それは、リュシオルからの手紙だった。
リュシオルが、わざわざ暗号文を使って俺にダンジョン30階まで来るようにと?
俺は、違和感を感じずにはいられない。
「リュシオルが、お待ちしております?」
声に出してみても、リュシオルがこんな手紙を書くだろうか。
何故に、ダンジョンの30階なのだろう。
なんとなく行かなければならないような気がして、俺はダンジョンの30階に向かったのだった。




