第六話 ミミミ食料店の店主と取引しよう!
ミミミ食料店は、クロッシュタウンに一軒しかない食料店だ。
店内には冷蔵の魔法がかかった棚に、食料品が所狭しと並んでいる。
俺は、店内を見て回った。
「ヨーグルトの売値は100Gか」
俺は、隣の棚を見て驚いた。
隣の棚には、チーズがある。売値は150Gだ。
「チーズか……」
……。……。
「えっ!?」
隣の棚に並んでいるものの値段を見て、俺の目玉が飛び出そうになった。
隣の棚にはモンスターの卵が1個10,000Gで売られていた。
「そ、そうか!」
「いらっしゃい!」
「……!? ……ど、どうも」
魔法使い風のひとが出てきた。店主だろうか。
「この、モンスターの卵5個を売りたいんですが」
「じゃあ、1個1,000Gで買おう。5,000Gでどうかな?」
普通ならここで、大喜びするんだろう。
でも、売値が10,000Gなんだから、もっと交渉できるはずだ。
「いや、安すぎるんじゃないかと! モンスターの卵は1個5,000Gでも安いと思うんですが」
「じゃあ、1個5,000Gで買い取ろう。合計25,000Gだ」
「よし! それで、手を打ちます!」
「じゃあ、交渉成立だな」
俺は、25,000Gを手に入れた!
でも、俺は最初からモンスターの卵を売ればよかったのではないか。
俺は、だいたいのアイテムは鑑定できるけど、値段は不明瞭だ。
まだまだ、俺は未熟ってことだ。
俺は、疲れ半分、嬉しさ半分のため息をついた。
俺は、冷めてもアツアツごはん・お弁当×2個・お惣菜・イカのから揚げ、を買い込んだ。
俺は、年甲斐もなくスキップしながら帰路についた。
見た目は少年なので別段問題はない。
「今日は、熱いお風呂にも入ってお弁当も食べて、ゴージャスな気分だな~」
お弁当は明日の分もあるから安心だ。
家賃を払った。
「明日は、がらくた市にでも行ってみるか」




