第十話 ダンジョン200階のモンスターに会おう!
俺は、身支度を整えてからレベルカードをチェックした。
【名前:デュエル 職業:魔法使い見習い レベル1 HP251 MP251】
【装備:ロンギヌスの槍(模造品)・白魔法の回服・☆攻撃反射の腕輪・☆浄化の革靴】
「デュエルさんよー! 帰還の羽を持たないと駄目だぜー! ヒャッハー!」
「おっとそうだった! 帰還の羽、帰還の羽……」
俺は、帰還の羽をポケットに入れた。
今回は、魔法のショルダーバッグは邪魔になるので持参しない。
浄化の革靴を脱いだので裸足だ。
「さあ、俺っちを履いてくれよデュエルさんよー! ハァハァ!」
「ああ、分かった! 今度は暴走しないでくれよー」
俺は、ロンギヌスの槍(模造品)を手に、羽の生えた靴に足を通した。
そして、俺はダンジョンの1階の扉を開けた。
ダンジョンの一階を進んでいく。
「羽の生えた靴よ、200階まで飛んでくれ!」
俺は、ロンギヌスの槍(模造品)を天に突き上げた。
「ヒャッハー! ヒャッハー! 行っくぜええええええ!」
羽の生えた靴が足ふみしたかと思うと、一気に浮き上がった。
俺は空中でバランスをとる。
羽の生えた靴は、一気に加速した。ブーストを上げて、一直線に空を突き進んでいく。
すると、次第に第1階層の天井が見えてきた。
「第1階層だ……!」
俺は、ロンギヌスの槍(模造品)を第1階層の天井に突き刺した。すると、第1階層が消失音ともに丸く穴が開いた。俺はその中を突き進んでいく。
「やった!」
「ヒャッハー! デュエルさんよ、やったぜー! ヒャッハー!」
第2階層、第3階層、第4階層、第5階層と突き進んでいく。
「よーし! このまま、加速だぁ!」
「ヒャッハー! 俺っちやってやるぜえええええ!」
羽の生えた靴は全力疾走で、階層を突き破っていく。
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その頃。200階のモンスターは自分の力に酔っていた。
『俺様は、シェンロン。俺様を倒せるものは、未だにこの世に誰もいない……そう……。俺様は超絶無敵なのだ……。クックックック……』
シェンロンは、含み笑いをしていたが、次第に声高らかに笑いだす。
『ハハハハハハハハ……』
その時、デュエルが、200階の壁を突き破った。
『ワーッハハハハハハハハハハ!』
俺は、大笑いしているシェンロンの真下にちょうど現れた。
ロンギヌスの槍(模造品)も、役目を終えたのか消滅した。
シェンロンは、とんでもなく強力なオーラを身にまとっている。
モンスターとは、シェンロンだったのか……!
とてもじゃないが、勝てる気が全くしない。
それに――! ヤバい! 俺は丸腰だ!
『ん? 人間よ、ここまで来たか!』
「……!」
『怯えるな人間よ! 気分が良いのでこれをやろう!』
「あ、ありがとうございます!」
THE・戦闘屋の店主が言っていたように、耳飾りだから左右二つあった。
俺は、双翼の耳飾りを手に入れた!
「双翼の耳飾りゲットー!」
「ヒャッハー! やったぜー!」
そして、俺は双翼の耳飾りを手に、羽の生えた靴と一緒に、帰還の羽を使って、自宅に帰ってきたのだった。




