第三話 牛の恩返し?
昼時に更新しておいてなんですが、トイレの描写がありますので、お食事がすんでからお読みください。
起床した俺は、窓の外を眺めた。空が白み始めている。
「ふあああ。よく寝た」
寝ぼけたまま身支度をしているうちに、頭の中が鮮明になってくる。
モンスターの卵で目玉焼きを作ろうとしていると、牛が言っていたことを思い出した。
「そういえば、牛たんが、朝起きたらダンジョンの扉を開けろとか何とか?」
俺は、ダンジョンの扉の方を振り返った。
「まさか、敵がいるなんてことは……」
俺は、ダンジョンの扉の方に歩いて行く。
「いや、俺が牛たんを助けたのだから大丈夫だろう!」
俺は、ダンジョンの扉を恐る恐る開けた。
「こ、これは!?」
すると、ガラスの大びんに入った白い液体を三本見つけた。
大びんの下には手紙が書かれてあった。
「手紙……?」
それを手に取った俺は、開いて読み始めた。
「何々? 『ぶもぉ! 親愛なるデュエルたん! 先日は助けていただいてありがとうございました! これは、牛たんのワイフが作ったヨーグルトです! 是非、飲んでね!』」
「ヨーグルト……すごいぞ!」
俺は、ヨーグルトを三本手に入れた。
俺は、大びんを三本部屋に持ち帰り、一気に一ビン空けた。
「甘くて美味しかった! 牛たんに感謝だ!」
そして、俺は、再びダンジョンの一階を探索して、戻ってきた。
発見した宝箱からの収穫は、以下だ。
◆モンスターの卵×5個
◆ショートボウ
◆棍棒
◆200G
「200Gか! ラッキーだ! しかし、モンスターの卵は合計8個だ。食べきれないな。しかも、毎回目玉焼きでは……ふーむ」
俺は、昼ご飯にヨーグルトをまたしても大瓶一ビン空けた。残り一ビンになった。
そして、ダンジョンの一階をうろうろした。
しかし、急に腹具合が悪くなった。
「うお~! トイレだ~!」
俺は、すぐにアパートのトイレに駆け込んだ。
「やはり、ヨーグルト大瓶二本は無謀だったか……!」
トイレからよろよろと出てきたものの、腹具合が悪いままだ。
「そ、そうだ!」
俺は、腹薬を手に取って、井戸水と一緒に一錠飲んだ。
これは、ダンジョンで拾った薬だが、異世界ファンタジーだからいいのだ。
俺の元の世界の薬なら、使用期限を守ってヤバい薬には手を出さないこと。
正体不明の薬には手を出さないこと。
これが肝心である。
「ふう、これで大丈夫だ」
腹具合が良くなってきた。これで一安心だ。
傍に分厚い本が落ちていた。
「分厚い本……。せっかくだから読むか」
分厚い本のページをめくる。
「何々? 『がらくた市には、お宝が眠っている可能性がある』か……こ、これだ!?」
ほかのページをめくったが、大して収穫はなかった。
井戸水で手を洗っていると、お腹が鳴った。
「モンスターの卵とヨーグルトで何か作るか……。だめだ、マズそうだ。どうすれば……」
その時、脳裏に武骨屋や木こり屋の店主とのやり取りが脳裏に蘇った。
「そうだ! 換金すればいいのか!」
俺は、アイテムの戦利品を振り返った!




