第七話 アイテムを魔法機で加工しよう! 2
自宅に帰宅した俺は、魔法機を眺めてにっこりと目を細めた。
そして、収集した戦利品を両手に抱えて、魔法機の前にそれを下した。
「まずは、レベルカードだ。これを見ながら残りの体力をチェックしなければならない」
レベルカードをポケットの中に入れて、俺はこの間収集したガラクタを物色し始めた。
「う~ん、まずは手始めに陶器のかけらと折れた剣を合成っと……」
俺は、陶器のかけらと折れた剣を魔法機の中に投入した。そして、魔法機のダイヤルを右に回す。すると、ガチャガチャのように取り出し口から何かが出てきた。
「できたのか……!?」
俺は、取り出し口から何かを取り出した。
「な、なんだこれ? 得体のしれない塊ができたぞ。もしかして、失敗なのか?」
この得体のしれない塊に、どことなく懐かしさを感じる。
得体のしれない塊を戦利品の中に戻した。
次のアイテムを品定めしようとしたが、ハッと思い至る。
「レベルカードをチェックしなくては」
【名前:デュエル 職業:魔法使い見習い レベル1 HP251 MP251/241】
【装備:白魔法の回服・☆攻撃反射の腕輪・☆浄化の革靴】
なるほど。一回ごとに、MPを10消費するようだ。
ということは、あと24回は試行できるというわけだ。
「次は……皮の鎧と鉄の鎖はどうだろう?」
皮の鎧と鉄の鎖を魔法機の中に放り込んだ。ダイヤルを右に回す。
すると、何かが取り出し口に出てきた。恐る恐る取り出してみる。
「おお~! これは、鎖帷子だな!」
戦利品を横に避けて置いた。
「次は……布の鎧と動物の皮でまた試す……っと」
ダイヤルを右に回す。
布の鎧と動物の皮で、やはりレザーアーマーができた。
更に、同じ材料でレザーアーマーを2つ合成した。レザーアーマーは、合計3つできた。
「さて、次は……皮の鎧……と。ふむ。モンスターの鱗はどうかな?」
材料を魔法機に投入して、ダイヤルを右に回した。
何かが、取り出し口に出てきた。
「また、得体のしれない塊かもしれないが……おっ?」
俺は、失敗ではないことに大いに喜んだ。
「これは、鱗の鎧だな! なかなか良いものができたぞ!」
更に、同じ工程で4つ鱗の鎧を作った。
合計で鱗の鎧が5つできた。
「次は何にするかな……鎧か、ふむ。銅と合成してみるかな!」
材料を魔法機の中に投入した。
ダイヤルを右に回す……っと。
すると、何かが投入口に出てきた。
「これは銅の鎧か」
俺は、同じ工程で銅の鎧を二つ作った。
合計で銅の鎧が3つできた。
「ふう。何か消耗した感がするな……!」
根を詰めたような気だるさが俺を支配していた。
レベルカードをチェックしてみる。
【名前:デュエル 職業:魔法使い見習い レベル1 HP251 MP251/121】
【装備:白魔法の回服・☆攻撃反射の腕輪・☆浄化の革靴】
やはり、MPは120減っていた。
しかし、HPは全然減っていないので、まだ十分に動ける。
「さて、売り払ってくるかな!」
◆レザーアーマー×3
◆鎖帷子
◆鱗の鎧×5
◆銅の鎧×3。
早速、これらを持って、俺は武骨屋に換金しにいくことにしたのだった。




