第二話 傷だらけの牛を助けよう!
◆モンスターの卵×5個
◆腹薬
◆分厚い本×2
◆薪(あと半束)
◆レッドストーン1個(あと九回)
◆加工した鉄の板
◆フライ返し
◆魔法のタガー
◆布の袋
◆木の枝
◆布の服
◆比較的長いロープ
◆天然塩
◆鍋
「これだけで、何か考えられるもの……」
……。……。
「そ、そうだ……!?」
俺は桶で水を汲んだ。それを鍋に入れる。そして、その中に天然塩を入れる。塩分濃度はかなり薄めに調節した生理食塩水ができた。
そして、布の服を魔法のタガーで切って、拭く物を作った。それを生理食塩水に浸して牛の傷口を消毒した。残りの布の服を長く切って、包帯にした。
牛を部屋に寝かせる。
「何か、栄養のあるものを食べさせないと……。あるのは、モンスターの卵だけか……」
……。……。
俺は、モンスターの卵でアツアツの目玉焼きを作った。
そうして、牛に食べさせた。
そうして、看病すること二日。
牛はようやく目覚めた。
『アレ? 俺は……? 傷がよくなってる……?』
「あ、ああ、目覚めたんだな」
目覚めたときに襲われるかと思ったが、牛が喋ったので怖さが半減した。
それに、何故か牛の言葉がわかったのだ。
『ぶもぉ!? 人間!? 人間が俺を助けてくれたのか!?』
「あ、ああ」
牛は俺の手を両手で取って、握手した。
『俺は、牛たん!』
「俺はデュエルだ」
『ぶもぉ! たすけてくれてありがとう! そうだ! 朝起きたら、ダンジョンの扉を開けてくれ!』
「え、は、はぁ……」
『じゃあな、デュエルたん! ぶもぉ!』
牛は、元気になって帰って行った。
「良い事をした後は気持ち良いなぁ!」
俺は、すがすがしい気分で一日を終えることができたのだった。
傷口には食塩水ではなく生理食塩水が良いそうです。食塩から作るそうですが、詳しくは生理食塩水を検索して調べてみてください。




