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意思表明

 「彼女ほしいいいいぃぃぃぃ!」

俺は叫んだ。

 心の叫びをそのまま声に出しただけだ。

 何が悪い。

 「悪いわ。

 うるせえ」

迷惑顔で言ったのは俺の友達。

 名前を出すと個人情報やらなんやらでややこしいからAとする。

 めんどいからAでいいや。

 EとかFよりはマシだろ?

 「名前くらい考えろ」

それは作者にどうぞ。

 話を戻しまして、改めまして、

「彼女ほしいいいぃぃぃぃ!」

「だからうるせえって!」


 今は昼休み、ここは教室。

 Aと弁当を食べている最中。

 俺はずっと心にしまっていた叫びを露わにしたわけだ。

「毎日叫んでるじゃねーか。

 しかも既に作品名でバラしてるじゃねーか」

「まぁまぁ、Aくん落ち着いて。

 説明の邪魔しないの」

 Aは不満そうに黙り込む。

 うん、これで説明ができる。

 要するに彼女以内歴=年齢の16歳男子高校生O型天秤座勉強より運動よりゲームと漫画好きちなみに童貞な成田祐斗(なりたゆうと)は彼女が欲しいってことである。

 なんか、Aが自分と紹介のクオリティの差が不満そうな顔をしているが放っておこう。

 俺が主人公なんだから、こればっかりはしょうがない。

「終わったか?」

不満そうな顔のままAがきいてくる。

「うん、おっけー、完璧!」

「まず、どうしておまえはそんなに彼女が欲しいんだ?」

「よくぞきいてくれました!」

俺は椅子を蹴って立ち上がった。

「今までは街を歩くリア充を眺め、い

ちゃつくのを奥歯を噛み締めて耐え、リア

充死ねと呟くことしかできなかった。

 これからは俺が街を歩くリア充になりたい!

 そういう情熱を持っているんだ!

 だから俺は彼女が欲し「キーンコーンカーンコーン」」

始業チャイムが俺の熱弁をさえぎった。

 俺は正面を見る。

 とっくに弁当を片付け終わっているA。

「裏切り者おおおおおぉぉぉぉ!」

俺は急いで弁当を片付けた。


 キーンコーンカーンコーン

「起立、礼!」

「ありがとうございました」

ふう、これでいつも通り授業が終わった。

「○○くーん、一緒に帰ろー!」

「おう、△△。

 帰るか!」

いつも通りのリア充のやりとりをいつも通り惨めな気持ちで聞く。

 やっぱりこんなんじゃいけない!

 俺もそちら側の人間になりたい!

 改めて決意を固め、カバンを持つと

「祐斗くん、一緒に帰ろ?(裏声)」

気色の悪い裏声が聞こえたような気がした。

 きっと気のせいだろう。

 よし、帰るか。

「無視すんなよ。

 羨ましそうな目してたからやってやったのに」

「なんだAか。

 残念ながら俺にそういう好みはないんだ。

 まさかおまえ「俺もそんな好みねーよ!」」

そりゃそうだ。

 あったら困る。

 俺が欲しいのは彼氏じゃなくて彼女なんだ。

「とりあえず帰るか」

「おう」

いつも通りAと帰ることになった。

読んで頂き、ありがとうございます!

初の連載小説となりますが、頑張ります!

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