エキセレント!
今日は、私にとって生涯最悪の日かもしれない。
なぜなら、あの憧れの英会話講師・トムに、、
"私のウ○コ"を見られたからだ!
この一日の始まりはそんなに悪いものではなかった。
髪型も上手く(私なりに)キマったし、むしろ滑り出しは良かったくらいだった。
それなのに、どうしてどうして、あんなことになってしまったのか!
私が慕っている(勝手に)私の通う英会話学校の講師・トムは特別なハンサムではない。
しかし、何かトムには言葉では言い表わせない魅力がある。
なので、私みたいな"隠れファン"はいると見る。
そう、ライバルはいるのだ、きっと。
何度思い返しても、あの時に戻ってあの時をやり直したい。
トイレでの我が身に戻って、トイレを出る寸前の自分に『流せ!』と言ってやりたかった!
さっき、ライバルが存在するだろうと言ったが、別に私は"トムをモノにしたい!"とか考えて
いるわけではない。
ただ、常に自身にとって自分が自分なりのベストな自分でありたいだけだ。どんな時も。
たったそれだけの願いなのに、あっさりとその願いは打ち砕かれた。
トットムに憧れのトムに、私のトイレでの"産物"を目撃され、挙げ句の果てに『エキセレン
ト!』と言われてしまったのだ。。
丈夫なカラダに産んでくれた母に感謝すべきなのだろうが、("産物"が健康の証みたいなもん
なので)しかし、今の状況の私にはとてもじゃないがそれを素直に喜べない。
当然でしょう、乙女ゴコロとしてはね。
私は、はっきり言って、今時のかわいい女の子ではない。
腐女子でもない。(と思う。)
容姿は、キューピーに元横綱の曙関を混ぜたといった感じ。(どんなだ?!)
性格は、そうだなぁ、結構ナマケモノ。
いいところは、楽観的なとこかな。
でも、今日の出来事に関しては明るく考えられない私だった。
こんな私でも、今、確かに恋をしている!
トムに!
英会話を習うことによって、彼の存在を知ることができた!
彼に目をつけられるようなかわいこちゃんではない。
確かに私は。
でも、好きになるのは自由だ!
例え、国籍が違おうとも自由だ!フリーダムだ!(不馴れな英語を使ってみる。。)
こんな熱い想いとはウラハラに、今日、男女兼用トイレで悲劇は起こってしまったのだ。
唯一の救いといえば、あの彼の発言か。
『エキセレント!』
考え方を考えれば、トムは褒めてくれた。
私の産まれいづるものを。
シブイ顔一つせず。
むしろ、笑顔だった。
数日後。
私はトイレに入った。
なっなんと、っっこれは!
便器に合格といわんばかりの産物!
私は、似た人がいるもんやなぁと思いながら用を足した。
すっきりした私の目の前に、、
あのトムが。
恥ずかしそうに立っていた。
私は、思わず彼に
『エキセレント!』と笑顔で言っていた。