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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。

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好奇心と神

作者: 瑠々婆
掲載日:2026/10/29

なんで掘っているかって?いやー、そういうのはまだ話すのに早いっていうか、お恥ずかしい話ですので、まずは、冒頭から。


私には、好奇心というのがありまして、例えば、草が生えて入れば、抜いてねっこがどうなっているか確認するし、歴史的な建造物は360度から見ないと気が済まないですので、最近近所にできた何かしらの教会にこっそり侵入するのは当然なんですね。建造物侵入罪とかは知ってますよ。私、博識なので。


まあ、それで教徒の行動やら、施錠なんか観察して、10月1日午後23時に侵入しました。安物の鍵なんか使ってるんですよ。まったく泥棒なんか入ったらどうするんですかね、まったく。

それで、まあ、中に入ってみたら、これが、既存の有名な宗教の教会とはどれにも似つかなく、見たこともない物がいっぱいですよ。ワクワクしますね!


「私は正面玄関から入って、大ホールにいるんですが、まずこの椅子をご覧ください。二本足です。珍しいですね。細い木製の脚が二本。明らかに座りにくいですね。つぎはこの祭壇らしきテーブルをご覧ください。こちらも二本足です。使いにくそうですね。」


そんな感じで一人で実況しながら探索していると、地下への階段を見つけました。

あやしいですね。

あるあるですね。

こういう時は、上階への階段でなく、たいてい地下の階段ですから。

あ、すでに降り終わりました。長くて冷たくて無機質なコンクリートの階段でした。最近できた建物なので、綺麗でしたよ。

そして私の目の前に大きな扉があります。2mほどでしょうか。木製です。鍵はかかってなさそうですね。開けてみましょう。私の予想ではチーズ保管庫かワインの熟成室だと思います。


ですが正解は広い空間に黄金の柱が二本でした。高さは10mほど、太さはそうですね、でっかいご神木みたいな太さです。私の爪で引っ搔てみると削れますのでかなり純度の高い金のようです。

これを見てあなたはなにを思いましたか?「やばい儀式をおこなっているのでは?」ですか?私が気になったのは、これが「中まで金なのか」それとも「金メッキで中は別の素材なのか」です。とても太いので私の爪なんかじゃ到底確かめられません。ですから今日の調査はこれでおしまいです。また次は、道具を持って。


10月4日午前0時 私、舞い戻ってまいりました。ホームセンターで買ったポータブルドリルもご一緒です。はたしてこのドリルは純金にたいして有効なのでしょうか。それを試すほどお金持ちではないですから。削った純金は持ち帰りましょう。


よかったです。削れそうです。むしろ純金なのでやわらかく,するするはいります。5センチほど掘り進めましたがまだ金ですね。ここまでくると金メッキとは言えないですね。芯まで純金なのでしょうか。それと、先ほどから天井が軋んでいるのですがこれは大丈夫なのでしょうか。



かくして、私は崩落に巻き込まれ、生き埋めになりました。だから私は穴を掘っているんです。



ああ、なぜ生きているかというと、先ほども言った通り、私は博識なんです。こういう天井が崩落するとき、柱の近くは、がれきで埋まらず、三角形の空間ができやすいんです。地震などの時も有効なんですよ。私は天井が崩落する前に削っていないもう一つの柱付近に移動し、片膝をつき、頭を抱えたことで生存することが出来ました。地上の教会も倒壊したでしょう。そして今、脱出のために上向きに穴を掘っています。そろそろでしょうか。


10月4日午前4時。空が見えますね。まだ日の出ではないですが、少し明るいです。帰りながら話しましょう。まずあの柱は芯まで純金です。私が削っていた柱が折れ、天井が崩落する際、柱の内部が見えました。世界にはプール四杯程度の金しかありませんが、あの教会内で使いすぎですね。次に、最近のポータブルドリルはすごいです。かなり深いところに生き埋めになったはずですが、夜が明けるまえに出てこれました。

それと、脱出したあと、倒壊した教会をみたら、すべての椅子とテーブルの片方だけの脚が壊れていました。二本の脚のうち、片方です。

 あ、それとわたしが崩落の後。目を開けるとあなたがいました。あなたはだれですか?なぜ片足が折れているのですか?ぜひ教えてくださいあなたが何なのか、

私には、好奇心というのがありまして、例えば、草が生えて入れば、抜いてねっこがどうなっているか確認するし、歴史的な建造物は360度から見ないと気が済まないです。あなたに興味津々です!ワクワクしますね!

あなた「わたしは神だ。おまえにわたしについての知識を授けよう。」

穴掘夫「おぉ!どんどん頭の中に、あなたの知識が! 「私だ」」

あなた「お前だったのか、全然気づかなかったぞ」

穴堀夫「暇を持て余した」

あなた「神々の」

穴掘り夫・あなた「遊び」

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