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プロローグ

プロローグ


朱色の鳥居をくぐるたび、冷たい風が頬を撫でた。

白銀の雪が舞う禍津ノ国の都、凛夜は石造りの街を見下ろす。


「今日も、平和な顔をしているな……」

口元に微かに笑みを浮かべるが、その瞳は静かに、しかし確かに怒りを秘めていた。


隣には幼なじみの蒼影。

無邪気に雪を掴み、笑う顔はいつも通り――それだけで、この国の暗い闇を覆せるなら、どんなに楽だろうか。


だが、蒼影の胸にはまだ知らぬ力が眠っている。

その力は、この国にとって、そして世界にとって――脅威でしかない。


「蒼影……お前を、俺は絶対に守る」

凛夜は心に誓う。

たとえこの国を敵に回すことになろうとも。


その時、街の遠くで鐘が鳴った。

――警告の鐘。教会の影が、すでに二人に迫っていることを告げて。


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